HAPPYさがしてヨーロッパ

HAPPYさがしてヨーロッパ | Fumi

ドイツ在住Fumiが綴るヨーロッパのお国事情。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各国に住んできた彼女が見た、その国ならではのHAPPYな過ごし方を、独自の視点で紹介します。

異国の味をさがして

2017.11.29

異国の味をさがして

ベルリンは移民や外国人が人口の三十パーセントを超えるので、各国のレストランがある。トルコ料理、アラブ料理、シリア料理など、ベルリンで簡単に見つかるインターナショナル・グルメの世界をご紹介します。

究極の香りをさがして

2017.10.25

究極の香りをさがして

前回、欧州の香水事情にちょっと触れてみたら、予想以上に質問が出て来た。そこで今回は続編として、ドイツとフランスでの香水文化の違いや、年代別の香りの使い分けについてご紹介します。

自分の香りをさがして

2017.09.27

自分の香りをさがして

香水は赤ちゃんから馴染むのがヨーロッパ流。すれ違い際にとてもいい香りをさせているおばあさんもいる。長年の経験で香水をどうつけるのか熟知しているのだろう。ヨーロッパの香水事情についてご紹介します。

夢の洗濯機をさがして

2017.08.23

夢の洗濯機をさがして

洗濯機は全世界どこでも同じだと思うかもしれないが、ヨーロッパに来てのカルチャーショックは洗濯機から始まったと言っても過言ではない。形、水温、置き場、日本とは異なるヨーロッパの洗濯機事情をご紹介します。

電子レンジをさがして

2017.07.26

電子レンジをさがして

日本のキッチンにあってドイツのキッチンにないもの、それは電子レンジだ。オーガニックで自然派なイメージのドイツ人の中には、電子レンジにアレルギー反応を示す人が多い。ドイツのキッチン家電事情をご紹介します。

旬の美味しさをさがして

2017.06.23

旬の美味しさをさがして

ドイツの美味しいものはと聞かれて言葉につまるが、白アスパラガスとイチゴは自慢できるのではないかと思う。特にイチゴは輸入品に比べて高いが美味しさには代えられない。ドイツで味わえる旬の食材をご紹介します。

パルムドールをさがして

2017.06.01

パルムドールをさがして

フランスに行くと、世界最大映画祭の一つであるカンヌ国際映画祭のパルムドール賞の話題で持ちきりとなっていた。マティネと呼ばれる午前中の上映に足繁く通う著者が見た、フランスの映画事情をご紹介します。

防虫剤をさがして

2017.04.25

防虫剤をさがして

ドイツでは衣替えをする時、ラベンダー系の自然の防虫剤や、虫除けペーパーというものを入れる。ちょっと自然すぎる気がしていたら、案の定カシミアに穴を発見してしまった。ドイツの防虫剤事情をご紹介します。

名医をさがして

2017.03.22

名医をさがして

急性胃腸炎になった。しかしドイツではちょっとしたことでは薬はもらえない。ハーブで治すのがドイツ流。良薬口に苦しだが、無味無臭の白い錠剤よりはいいとドイツ人は思っている。ドイツの薬事情をご紹介します。

快適な睡眠をさがして

2017.02.23

快適な睡眠をさがして

ドイツでは二人用の掛け布団が見つからない。一方パリでは、キングサイズベッド対応の2メートル以上の掛け布団が選び放題。ドイツ人とフランス人のお国柄を反映する、両国の掛け布団事情をご紹介します。

ドイツの味をさがして

2017.01.27

ドイツの味をさがして

東京でドイツ料理教室を開いてきた。ドイツ料理の知名度はかなり低く、フランスやイタリアのご馳走を前にしたら歯が立たない。そんな中、ギリギリまで悩み続けてメニューを考えた料理教室の模様をご紹介します。

クリスマスの幸せをさがして

2016.12.21

クリスマスの幸せをさがして

ドイツではクリスマス前に大量のクッキーを焼く。本家であるはずのクリスマスマーケットは大衆化しすぎて安っぽい。クリスマスのご馳走が食卓に並ばない。ドイツの意外なクリスマスについてご紹介します。

ドイツグルメをさがして 【飲み物の巻】

2016.11.11

ドイツグルメをさがして 【飲み物の巻】

ドイツ人はコーヒーが大好き。イタリア人よりコーヒーを消費しているという統計もあるほど。ベルリンにはカフェがいっぱいあり、何時間も居座るのがドイツ流。ドイツの知られざるカフェ文化についてご紹介します。

ドイツグルメをさがして 【お菓子の巻】

2016.10.05

ドイツグルメをさがして 【お菓子の巻】

ドイツの美味しさを探す旅。今回は誰もが知っているドイツのお菓子バウムクーヘン。ベルリンにバウムクーヘンを売りにする老舗があるので足を運んでみた。バームクーヘンの故郷のびっくりする現実をご紹介します。

料理教室をさがして【秋の号外:和食編】

2016.09.08

料理教室をさがして【秋の号外:和食編】

料理教室がブームとなっている話をしたが、著者も料理教室を提供している一人だ。ベルリン・ウィーンで定期的に、和食・和菓子教室を開催している。そんな教室のとある一日の様子もご紹介します。今回は、そば教室。

料理教室をさがして【夏の号外:パリ編】

2016.08.24

料理教室をさがして【夏の号外:パリ編】

一見さん歓迎で継続熱を必須としないのが料理教室。時間のない現代人にピッタリで今とりわけ人気を博している。パリの高級デパート、ル・ボン・マルシェが提供している料理教室のとある一日をご紹介します。

アイスをさがして

2016.08.10

アイスをさがして

ドイツ人は食べ物のために行列は作らないが、アイス屋さんにはほとんど行列ができている。最近はこだわりのアイス屋さんが増え、ユニークなフレーバーも。甘党男子が多いドイツのアイスクリーム事情をご紹介します。

パンをさがして

2016.07.13

パンをさがして

パン食の西欧、パンにもそれぞれお国柄がある。仏はパリで一番のバゲットを選ぶコンクールがあり、独は夜飯をパンで済ませる文化がある。たかがパンされどパン。語りだしたら止まらない西欧のパン事情をご紹介します。

太陽をさがして

2016.06.15

太陽をさがして

夏のこんがり小麦色の肌は美と栄光と裕福さの象徴で、美白という言葉は西欧人の辞書にはない。日焼け対策というのは、いかに安全にこんがり焼くかというのが焦点に。日本と異なる日焼け文化についてご紹介します。

スーパーフードをさがして

2016.05.18

スーパーフードをさがして

最近のヨーロッパでのブームといえば抹茶などのスーパーフード。高いお金を払っても体に良いことがとにかく肝心。しかしその一方、塩摂取がものすごい。矛盾を抱えるヨーロッパの健康ブームの裏側に迫ります。

春の日差しをさがして

2016.04.21

春の日差しをさがして

ドイツやオーストリア、スイスでは春一番の味覚としてラムソンというニラのような葉っぱが人気だ。4月になるとラムソンの収穫に人々は森に繰り出し始める。自然とともに生きるヨーロッパ人の春の暮らしに迫ります。

卵をさがして

2016.03.16

生肉のタルタルステーキ

イースターはクリスチャンにとって大事な日。帰省や旅行の予定を立てる人が多い中、ドイツ人はブランチを開催することが一般的。イースターにまつわるウサギと卵の意外な裏事情から仰天料理までご紹介します。

特効薬をさがして

2016.02.24

ハーブの国ドイツの自然療法派はどのように風邪を治すのか。生姜湯を飲む、ハーブティーを飲む、これは序の口。日本人には考えられない意外なエキスを飲むことも。知られざるドイツの自然療法事情を探ります。

チョコをさがして

2016.02.05

ドイツのバレンタイン事情

2月14日はバレンタインデー。日本の風景とは異なり、ドイツのバレンタインデーはささやかな普通の1日にすぎない。普段から食することが多いというドイツのチョコ事情を探ります。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie / Instagram: gourmiefumi

異国の味をさがして

2017.11.29
writer:Fumi

このコラムの中で、「ドイツ料理は華がない」と口を酸っぱくするほど言ってきた。クリスマスにポテトサラダと冷たいミートボールが登場してデザートもない経験をした時は、一年の終わりと同時にこの世の終わりを感じたほどだ。では、食生活の貧しいドイツで人々は日頃何を食べているのだろうか。

ベルリン名物、カレーソーセージ&ポテト
ベルリン名物、カレーソーセージ&ポテト

首都ということで移民や外国人が総人口の三十パーセントを超えるベルリンでは、レストランが実に多彩なのが救いだ。逆に言うと、ドイツ料理を振る舞うレストランを探す方が難しかったりする。

もちろんイタリア料理、フランス料理、中華料理などの、世界中どこの街でも必ず見つかるレストランは至る所に点在している。今回紹介したいのは、ベルリンだから簡単に見つかるインターナショナル・グルメの世界。

トルコ料理

まずはトルコ料理。日本でも見かけるようになったドネルケバブの実の故郷が、トルコ移民が圧倒的に多いベルリンだ、ということをご存じであろうか。1960年代にトルコから来た移民が、肉を回転させてローストし、パンにサラダなどとともに挟んで屋台で販売したのがドネルケバブの始まりだ。ドネルケバブ屋は、日本にあるコンビニに匹敵する勢いで点在する。

しかしトルコ料理はこれだけではない。トルコピザとも呼ばれる「ラマチュン」や、肉と魚のグリル専門店、ご飯もの、煮込みものなどが食べられるレストランがある。

トルコのグリル料理
トルコのグリル料理

アラブ料理

トルコに次いで多いのがアラブ料理。トルコが肉々しいのに対して、アラブは豆や野菜を使った料理が多いのでベジタリアンも大喜びだ。潰したひよこ豆を丸くして揚げた「ファラフェル」や、ひよこ豆のピュレに絶妙な味付けをした「フムス」などがその代表格。ドネルケバブよりヘルシーなお手軽テイクアウトものとして人気を博している。

潰したひよこ豆を丸くして揚げた「ファラフェル」は、揚げたてがたまらなく美味しい
潰したひよこ豆を丸くして揚げた「ファラフェル」は、揚げたてがたまらなく美味しい
右下がひよこ豆のピュレに味付けをした「フムス」。薄く焼けたパンをちぎってフムスをはさんでいただく
右下がひよこ豆のピュレに味付けをした「フムス」。薄く焼けたパンをちぎってフムスをはさんでいただく

シリア料理

複雑な政治事情のシリアから難民がドイツに大勢やってきたことで、シリア料理も見かけるようになった。近所に一軒シリアの洋菓子店がある。トルコ料理、アラブ料理でもよく見るお菓子なのだが、シリアのものは甘すぎず、そして見た目が何とも美しい。洋菓子というより華奢で繊細な和菓子を思い出す。

シリアの洋菓子店。ピスタチオが鳥の巣に入ったみたい
シリアの洋菓子店。ピスタチオが鳥の巣に入ったみたい

インターナショナル・グルメ、他にも色々

旧東ドイツの共産主義時代にベトナムからやってきた移民の二代目、三代目がおしゃれなベトナミアン・ビストロやカフェを出しているのも嬉しい。あとは中華料理はもちろん、韓国料理も定着してきた。

ベトナムフォーの食べ比べをして楽しむドイツ人も多い
ベトナムフォーの食べ比べをして楽しむドイツ人も多い
どこにでもある、というわけではないがアフガニスタン料理も
どこにでもある、というわけではないがアフガニスタン料理も

さて、日本食はというと、SUSHIだけではなくなってきており、数年前からはRAMENが人気をさらっている。味の濃いものが大好きなドイツ人にとっては、お好み焼き、たこ焼き、丼ものも受けている。出汁の美味しさや季節を堪能する、いわゆる和食、が定着する日はまだまだ遠そうではある。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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当ウェブサイトに掲載されているコンテンツは著作権法により保護されており、許可なく複製・転用などすることは法律で禁止されています。当ウェブサイトの内容を、ブログ・他のウェブサイト・雑誌・書籍などへ転載・掲載する場合は、事前に必ずアロマティシアまでご連絡下さい。

究極の香りをさがして

2017.10.25
writer:Fumi

前回は欧州の香水事情にちょっと触れてみた。掘ってみたら予想以上に疑問が出て来たので、今回は続編として、地域別、年代別の香りの使い分けについて少し書いてみたいと思う。

香りの使い分け:地域別編

まず、ドイツ人は香水への興味が薄いのか、という点について。これははっきり言って、フランス人の方がドイツ人よりいい香りをさせている。

香り以前に触れたいことの一つに、フランス人が年齢を重ねるにつれて女らしさを増していくのに対し、ドイツ人は中性感を増していくことを言っておきたい。これは女性だけに関わらず男性にも起こりうることであり、自転車で前を走る人の性別がわからない、ということはよくある。夫婦で洋服を兼用しているのではないか、というカップルも多い。ドイツで歳をとっていく私としては考えさせられる問題である。よってドイツ人女性から麗しい香りがしてくることは滅多にないと言っていい。

ベルリンでいい香りの源はトルコ人男性ということが多い。特に若い世代はアフターシェーブローションか、整髪剤、オーデコロンを欠かさないようにしているらしい。私は香る男が好きなので、トルコ人移民地区に住む身としては結構嬉しいことだ。

香りの使い分け:年代別編

さて、次に世代別に香りは違うのか、という点について。みなさんの中に、昔、女子中高生の間で流行っていた、石鹸の香りのする香水『PTISENBON(プチ・サンボン)』を覚えている方はいるであろうか。「いい香りのおチビさん(Petit sens bon)」という名前からわかるように、赤ちゃん・幼児の香水デビュー用の製品である。初めての香りとして記憶しているフランス人は多いようだが、幼いということを喜ばしくないとするフランス文化では、この香りをつけているティーンエイジャーはいない。

ママの真似をしたがり始める六歳以上の女の子に発売されたのが『GRANSENBON(グラン・サンボン)』で、こちらは「いい香りのおませさん(Grand sens bon)」。これも日本の女子中高生にうけていたが、同じくこの香りを好むティーンエイジャーのおませさんはフランスにはいない。

『GRANSENBON(グラン・サンボン)』
中学生の時に流行っていた『GRANSENBON(グラン・サンボン)』

男の子たちが整髪剤デビューを始める頃、女の子はシャネルやエルメスに目覚めるようだ。いきなり『No. 5(ナンバー5)』などをつけてしまうのではなく『CHANCE(チャンス)』など爽やかな香りから始める。キャラメルやヴァニラなどの甘い香りを好んでつけている女子高生も多い。

二十代・三十代になると自分の香り探しになり、四十代・五十代では大人の品が香る、究極の『私の香り』のみをつけるようになる。

GUERLAIN(ゲラン)の『MITSOUKO(ミツコ)』
ゲランの『MITSOUKO(ミツコ)』

ゲランの名作『MITSOUKO(ミツコ)』などが似合ってくる世代、六十代にもなればもう香りのプロと言えるマダムでいっぱいだ。姿勢を伸ばして歩く上品なおばあちゃんは、入れ歯の匂いなどする気配を感じさせない。手首や耳の後ろにそっと吹きかけることの多い香水だが、うなじや膝の後ろなど、香りを効果的に広げる工夫を知り尽くしているのだろう。脈がダイナミックに打つ位置につけるといいというので、これはもう解剖学から勉強しなおしてみようかと思う。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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自分の香りをさがして

2017.09.27
writer:Fumi

夏を待っていたはずなのに秋が訪れた。街中でダウンジャケット姿をちらほら見かける。朝晩には炭暖房を焚いている香りがすることもある。

東西分裂を引きずるベルリンでは未だに旧式暖房システム、豆炭暖房というものが存在し、これを焚くとすぐに独特の香りがする。暖炉で薪木を焚くあのゴージャスなイメージではなく、炭鉱で顔を黒くしている図を思い描いて欲しい。私も一度経験したが、炭に着火させることができずに凍えていた冬があったっけ。あの頃は若かった。

さて話が逸れたが、汗臭い夏が終わると、秋らしい香りに加えていい香りにも気がつくようになる。今回は、日本ではまだまだ日常的に使いこなしている人が少ないであろう『香水』について。 香水

ヨーロッパのデパートでは基本的に一階がコスメティックフロア、その半分以上を占めているのが香水売り場だ。そこには大概売り子さんが立っていて、日本のデパ地下の味見並みに香りのお試しに誘われる。「ノー」の返事をしないと全身に振りかけられてしまうこともある。

半分近くを占めている男性用香水売り場は、クリスマス前にもなると人で溢れかえっている。一方、女性用香水売り場では、女性スタッフにアドバイスを受けながら、パートナーへの香りを吟味する紳士も少なくない。

そしてよく見かけるのが『私の今日の香り』を、文字通り頭のてっぺんから爪先まで振りかけているおばさんだ。お試しの量を相当に超えている。日本の香水売り場ではサンプルがコットンに染み込ませてあり、それをそっと嗅ぐ、というのが普通かと思うが、こちらではサンプルボトルが各香水に一つずつ置いてあり、実際好きなだけ好きなところにつけてみることができる。

ボトルの脇に置いてある紙に吹き付けて、香りの覚書
ボトルの脇に置いてある紙に吹き付けて、香りの覚書

香水というのはそのものを嗅いだ時と肌に乗った時とは香りが違うものになる。もちろん人それぞれの体温や体臭、そして時間の経過に反応して、さらに香りのバリエーションを広げる。なので、香水は絶対肌につけてみないといけないのだ。

香水には赤ちゃんから馴染むのがヨーロッパ流。赤ちゃん用の石鹸風のもの、アニメキャラクターをボトルにしている子供用、なども揃っている。そしてすれ違い際にとてもいい香りをさせているおばあさん。長年の経験で、香水をどうつけるのか熟知しているのだろう。

ヨーロッパに共通して定着している香水だが、やはりそのトップはフランスだろうか。臭いパリでもいい香りに出会えることが多い。香らせているのに臭いすぎない絶妙さ。思わず振り返ってしまうこともあるほどだ。そしてよくあることは香水の名前を通りすがりに聞かれること。「あなたとってもいい香り。何をつけてるのか聞いてもいいかしら?」という調子に。

音と香りは思い出でもある。大好きだったあの人がつけていた香り、大嫌いなあいつの臭い、など色々なことが蘇ってくる。香水瓶には美しいものが多い。ヨーロッパ旅行の思い出に自分の香りをお土産にしてみては。

Fumi

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ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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夢の洗濯機をさがして

2017.08.23
writer:Fumi

前回、ドイツの電子レンジについてお話ししたので(「電子レンジをさがして」)、その続編として今回は、洗濯機についてお話ししようと思う。洗濯機なんて全世界どこでも同じだとお思いだろうか。私がヨーロッパに来てのカルチャーショックは、洗濯機から始まったと言っても過言ではない。

我が家の洗濯機はファンキーな黄色
我が家の洗濯機はファンキーな黄色

まずその形から驚いた。日本の洗濯機は基本的に上から入れて、重量に抵抗せず回る形がほとんどかと思う。静かに回っており、洗濯物の入れ忘れを途中から追加することも可能。なんせお風呂の水を再利用できるなど、結構エコな優れものだと思っている。

さて、こちらの洗濯機はというと、日本でも最近見かけるようになった「ドラム式」というのがほとんどだ。日本の電化製品屋でも、夢の一品のような扱いを受けているを目にした。ただでさえ日常生活における選択肢が基本的に少ない(というか、ほぼない)こちらでは、必然的にこのドラム式を使うことになる。

ひと昔前までは日本のように縦型で、洗濯槽が重力に逆らって回るタイプ、というのがあった。このタイプは安物が多く、脱水の時に揺れすぎて洗濯機ごと、どこかへすっ飛んで行ってしまうのではないかと心配する代物が多かった。

こちらのモデルは九十五度の煮沸が可能
こちらのモデルは九十五度の煮沸が可能

洗濯機の形の違いごときで驚くなかれ、ここでもう一つ驚いていただこう。ヨーロッパの人は温水で洗濯するのが普通なのだ。最低でも三十度からで、基本的には四十度で洗濯するのが普通。根こそぎの洗濯には、ほぼ煮沸と言っていいであろう、九十度洗濯モードがある。

九十度洗濯モードなら、細菌も全て消え、新品のような真っ白な洗濯物になるのではと想像するところだが、現実は違う。ヨーロッパの水はただでさえカルキが多い硬水で、白い洋服は洗濯を繰り返すことによって灰色へと化して行く。そんな理由で白い洋服が私のワードローブから消えた気もする。

洗剤と柔軟剤を入れる引き出し
洗剤と柔軟剤を入れる引き出し

ちなみに先日、「アロマティシアオーナーの愛用品カタログ」で、過炭酸ナトリウムが紹介されていたので、私もこれに手を出してみた。硬水にも効果抜群で、水温が高くなると漂白効果がより発揮されるという点を大いに活かして、今では我が家で大活躍してくれている。こんな私の小さな悩みとは裏腹に、こっちの人は色移りなどあまり気にしないようで、色物も白物も一緒に洗濯していることが多いのだから本当にびっくりする。

最後にもう一つ驚いて欲しい。一枚目の写真をもう一度見て欲しい。何か気づいたことはあるだろうか。脱衣所のないヨーロッパのお風呂場では、洗濯機の置き場所が問題となる。広めのバスルームがある家は、その一角に置いていることもある。しかしほとんどの家庭では、キッチンに冷蔵庫や食器洗浄器などと仲良く置かれており、料理と洗濯が同時進行できる、というのが一石二鳥なような、そうでもないような・・・・・・。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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電子レンジをさがして

2017.07.26
writer:Fumi

仕事柄、色々なキッチンを見る機会がある。キッチンを見るとその人が見えてくる。

突然ですがクイズです。日本のキッチンにあってドイツのキッチンにないものはなんでしょう?さっさと答えを言うと、それは電子レンジだ。「え!」と思った人は何人くらいいるだろう。最近では電子レンジを見ると「え!」と思ってしまうほどになった。 電子レンジのないドイツのキッチン

日本で買うレシピ本はだいたい電子レンジを使うものが多い。「電子レンジで簡単」などと言うキャッチフレーズのものが多いが、ドイツでは残念ながらそのようなレシピ本は選択肢から除外することになる。逆にヨーロッパのレシピに、電子レンジを使用したものはほぼないと言っていいだろう。電子レンジのない生活が普通なのだ。家電屋さんに行っても電子レンジは数種類しかなく、もはや選べるという状況ではない。 家電屋さんの電子レンジ売り場

オーガニックで自然派なイメージのドイツ人の中には、電子レンジにアレルギー反応を示す人が多い。ドイツ人が電子レンジを毛嫌いするその理由はというと…。

  1. 怠惰な人の象徴である
  2. 電磁波が体に良いわけがない
  3. 食品の栄養を破壊してしまう

ということのようだ。確かに星付きレストランの厨房から「チーン」と聞こえてきたら気持ちが冷める。稼働中の電子レンジの前には近寄らない、という徹底ぶりの人もいる。さすが森の人、ドイツ人。

そんなドイツでは、冷めてしまった作り置きなどは、お鍋か蒸し器で温めればいいし、そもそも電子レンジがあったらいいなあと思うのはご飯をチンしたい、という時くらいだろうか。それだけの為に重くてかさばる電化製品を増やす必要は確かにない。

さらに気づくのがオーブントースターもないということ。あるのは、食パンが飛び出るタイプの「トーストする」という機能のみに特化したトースターだけだ。 食パンが飛び出るタイプのトースター

所変われば品変わる。ごった煮料理の多いドイツでは、ル・クルーゼ(LE CREUSET)やストウブ(STAUB)などの厚手の鍋「ココット」が活躍する。電子レンジ並みに重く、洗うのにも腰が抜けそうなのだが、これを手に入れて以来、パスタの水を茹でる時にも使っている。

ココットで煮込んだ南仏の夏料理、ラタトゥイユ
ココットで煮込んだ南仏の夏料理ラタトゥイユ

一度買ったら生涯使えて、熱の伝わりが飛び抜けて良く省エネである、などドイツ人が好きそうな要素が備わっているココット。ご飯も土鍋並みに美味しく炊けるそうなので、電子レンジのことはココットで忘れようかと思う。

Fumi

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ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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旬の美味しさをさがして

2017.06.23
writer:Fumi

異常気象がエスカレートして、今年は夏が来ないのかと心配になったが、ようやく暖かく、いや暑くなってきた。気象上でも、暦の上でも、正式に夏になる六月。衣替えしてしまい込んだダウンコートも、もうしばらく動かさずにすみそうだ。

暖かくなってくると味覚から季節を感じることが多くなる。「ドイツの美味しいものは」と聞かれて言葉につまることが多々ある中で、白アスパラガスはちょっと自慢できる一品なのではないかと思う。茹でた白アスパラガスにソース・オロンデ(オランダ風ソース)という黄色いソースがトロ~っとかかっている実にシンプルな料理で、みなさんも目にしたことがあるのでは。

まだ高校生だった頃に日本のドイツレストランで、白いお皿に白いアスパラガスがたった一本乗って、千円以上!にびっくりしたのが私とドイツの出会いだった。それ以来、ドイツとは縁のない人生を送るつもりだったが、なぜかベルリンに上陸してもう十年が経とうとしている。

黄色いトロ~っとしたソースがない、スッキリとした白アスパラガス
黄色いトロ~っとしたソースがない、スッキリとした白アスパラガス

ベルリン近郊のベーリッツという村は、白アスパラガスの名産地。五月から六月になると、白アスパラガスが山積みされた売店が突如出現する。 白アスパラガスが山積みされた売店

秋に日本人が松茸ご飯をご近所さんに配って歩くように、白アスパラガスの季節には、お友達から「食べにおいで」とアスパラディナーに呼ばれることがある。 アスパラディナー


もう一つ、同じ時期に突然出現するのがイチゴ屋さんだ。小屋ごとイチゴの姿をしており、イチゴだけを売っている。 イチゴの姿をしたイチゴ屋さん

イチゴは日本ではクリスマスケーキのためか、冬の果物というイメージが強いが、本来春の終わりから夏にかけて旬になる。スペイン産の大粒イチゴを皮切りに、十分暖かくなった六月には地元ドイツ産が登場する。ドイツ産はふた周りほど小粒で甘みが強く、味が濃い。その分、お値段も輸入品の三倍くらいするのだが、季節限定の美味しさには代えられない。 イチゴ

街の中でも植物を育てようというアーバンガーデニングが流行っている。さすがに白アスパラガスはプロに任せないといけないが、イチゴはバルコニーの鉢植えでも育ってくれる。我が家でも試してみたが、二粒収穫することができた時は感動したものだ。美味しさも別格だった。楽しくて色々育て始めてしまうと夏の休暇に出られなくなる、ということを忘れないようにしなくては。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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パルムドールをさがして

2017.06.01
writer:Fumi

あまりの寒さに逃避行したくなり、パリへやってきた。ついこの間までブルブルと震えていたと思うと突然三十度近くになるという予報で、お天気のお姉さん(だいたいこちらは貫禄ありのマダムなことが多い)が嬉しそうにしている。 パリの天気予報

フランスでは熱かった大統領選挙がようやく終わりネタが尽きたところで、次はカンヌ国際映画祭の話題でちょうど持ちきりとなっていた。金のヤシ(パルムドール)がモチーフとなった大賞が送られる、世界最大映画祭の一つだ。

パリの映画館
映画館。話題映画の初日には列ができるのでそのためのポールが立っている。

映画は決してよく観る方ではない。けれど『マティネ』と呼ばれる午前中の上映が好きで、フランスに来ると足繁く映画館に行くようにしている。朝一の上映でだいたい九時から十時開始。

映画館に足を運ぶ人が減ったと言われるネット時代、おそらく午前中から映画を観にくる人というのがそもそもいなくなっているのであろうが、赤字承知でマティネしてくれる映画館の存在は嬉しい。実用主義なドイツには基本的にこのシステムはなし。 マティネ

マティネは、午前中に時間のある自由人、定年退職している年配の人、大学生などが多い。正規料金では1,200円くらいのところ、750円程度で観れるのも嬉しい。広い映画館に一人ぽっちとなることも多々ある。そうなることが多いからなのか、朝から観るものではないからなのか、ホラー映画は基本的に上映されない。 映画情報誌

昔からこの映画情報誌を買うのが好きだった。かつては50円くらいで二種類売られていたが、これまたネットでなんでも調べることのできるご時世、片方は去年廃刊となった。辞書も新聞も本も紙でないとダメな私は、未だに刊行を続けるもう一種の情報誌を未だに買っている。白黒の紙面とペンを持ってくまなくチェックする様子は、競馬新聞を読むおっさんの気分だ。映画だけでなく、演劇、展覧会、オペラ、バレエなどの公演情報も満載。 フランソワ・オゾン監督の最新作

今回選んだのはフランソワ・オゾン監督の最新作。公開初日だったからか、マティネの割りには混んでいる。フランス映画はロマンチックなシーンだらけだ、というイメージを持っている方が多いと思う。日本映画よりは確実にキスシーンが豊富で目のやり場に困ることもある。オゾン監督の『L’amant double』は双子の精神をテーマとしたエロティックスリラーで、キスシーンどころではすまなかった。あとで聞けばその破廉恥なシーンでカンヌ国際映画祭ではブーイングも飛んだとか。

それと対をなすような存在の日本映画もフランスでは人気を集めている。感想を聞くと「禅を感じる」だとか「静かで美しい」だとかいうものが多い。昔はやはりエキゾチックな『侍』などがウケていたが、最近はありのままの現実の日本を見られる日本映画が人気でホッとする。過労死はあっても切腹はもうないことは十分伝わっている。

というわけで朝からすごいものを観て映画館から出ると、目の前には眩しいロマンチックなパリの街が広がり、いわゆるフランス映画のようなロマンスが訪れるのではないかという気分にさせるのだった。携帯をオンにすると、「飛行機のチェックインをすませてください」というメールが入り、明日ベルリンに帰るという現実に引き戻された。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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名医をさがして

2017.03.22
writer:Fumi

露出の少なくなる冬は気づかぬうちに脂肪がたまっていく。拍車をかけるようにクリスマスや新年など、ご馳走が登場する機会が多いのもこの季節。

ようやく二月にイベントが減り、気づくと何だか体が重い、という方も多いのではないだろうか。冬に太るのはそれなりに理由があり、特に極寒の北ヨーロッパでは脂肪がないと本当に寒くて他の器官を壊してしまう。自然に適合するために備わった氷河期からの生き物の性であろう。

脂肪をつけるにはもってこいのドイツ料理、タコさんウィンナーが大暴れしている
脂肪をつけるにはもってこいのドイツ料理。タコさんウィンナーが大暴れしている

私はさらにお正月に日本へ行くという絶好の食い倒れの機会があり、貪欲なまでに豪華な食生活を送り、体の重さが頂点に達していた。そしてやって来たのが急性胃腸炎。今回はそんなわけで、海外で病気になったら、というテーマでお話ししようと思う。


あまり風邪もひかず、病気にもならないので病院のお世話になることは滅多にないが、ドカンとくるときは人様が寝静まった夜、自宅で、というパターンが多い。『116 117』をダイヤルして緊急訪問医を呼ぶ。ドイツでは夜間など医師の診断が受けられない時や、救急車を呼ぶほどではない時は、緊急訪問医のお世話になる。

ピンクの車に乗ってお医者さんがやってきた。「どうしました」と聞かれるので全力を振り絞って応答。「はい、じゃ、注射します」とテキパキ注射を打たれる。「ではお大事に」

翌日、目が覚めると注射の残骸があった
翌日、目が覚めると注射の残骸があった

今回のお医者さんは『ハンニバル』のアンソニー・ホプキンスにそっくりだったが、神様が来てくれたような気がした。ウィーンでもパリでもロンドンでも、各地で急性胃腸炎になった私だが、どこのお医者さんもテキパキとやってくれることは一緒だった。

パリのお医者さんが出してくれた薬
パリのお医者さんが出してくれた薬

今回、ハンニバルが処方箋を出してくれなかったので、翌日薬局へ行くと、胃腸系の病気の時に真っ先に薦められる薬『イベロガスト』を出された。ハーブティーを濃縮還元したような液体。あれやこれやに効くハーブたちがあちこちに効いてくれるのだが、良薬口に苦く、実にまずい。でも無味無臭の白い錠剤を体内に入れるよりは気分がいい。ドイツ人は、きっと大半の人がそう思っているのだろう。

昔、膀胱炎になった時もなかなか薬を出してくれず、ハーブティーで治せと言われた記憶がある。治らずにイタリアで薬を出してもらいすぐに治ったっけ。そう、ドイツではちょっとしたことでは薬はもらえない。

去年二月のコラム『特効薬をさがして』でタマネギシロップやカブのエキスなどを紹介したが、笑い話でもなく結構みんな実践している。私はまだ度胸が足りないのでハーブティーでとどまっており、水分補給には胃にやさしいというフェンネルシードティーを飲んでいる。

セサミストリートのバートがパッケージのフェンネルシードティー
セサミストリートのバートがパッケージのフェンネルシードティー

朝から紅茶を1リットル飲むカフェイン好きには、ハーブティーが美味しいとはどうも思えずなかなか気が乗らなかったが、近所のドラッグストアで大好きなセサミストリートのバートがパッケージのフェンネルシードティーを発見。ジャケ買いしてしまった。しかし、よく見るとこれは生後二週間以上の赤ちゃん用。ドイツの子供たちは小さな時から、シブいナチュラルな味にしっかり鍛えられて、抵抗力をつけているのだろう。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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快適な睡眠をさがして

2017.02.23
writer:Fumi

眠りというのは衣食住と並んで大事な生活の一部である。睡眠時間の長さに違いはあっても、良質な眠り、というのは健康に不可欠だ。私は状況を選ばずよく眠れる幸せな人間だが、暑さと寒さには敏感で、ここ数日襲ってきた寒波には、ちょっとやそっとのことでは目を覚まさない私の深い眠りを大いに乱された。

そこで見直しをすることにしたのが掛け布団。羽毛がいっぱい入っていて、極暖なのに軽い布団、一年中使えるものでなく冬専用の、二人用のものが欲しい。求める物のイメージがかなり固まっていたので、感触のよい品物があればあとはサイズを選ぶだけ。簡単簡単と思っていた。 ドイツの羽毛布団

が、ここで問題が発生。求めている二人用の掛け布団らしきものが見つからない。縦幅200センチはクリアしても横幅200センチ以上がなく、140センチを前後するものばかり。このサイズでは一人がくるまったらもう一人は凍えてしまう。「なぜ?」フロア担当の人に尋ねてみると「二人で一緒にくるまるような掛け布団の需要がない」とのこと。ドイツ人といえばやはり堅実で個人主義的な面があるが、それが掛け布団に思い切り反映している。

確かにドイツのホテルでは二人部屋を頼むと、いわゆるツイン部屋が多い。別々の長細いベッドが寄り添って並んでいればよい方で、ベッドデスクで仕切られていたりもする。

このベッドとベッドの間の溝がやけに深く思える
このベッドとベッドの間の溝がやけに深く思える
ダブルベッドはこうであってほしいダブルベッドはこうであってほしい

最近パリへ行く機会があったので、寝具コーナーもついでに見てみると、キングサイズベッド対応の2メートル以上の掛け布団が並んでいるではないか。

二人であれば2メートル以上は当然!と思っているフランス人
「二人であれば2メートル以上は当然!」と思っているフランス人

キングサイズのベッドごとくるまってしまいそうなサイズだ。愛を語るのに別々の掛け布団ではムードがなさすぎるのか、ここフランスではロマンチックなお国柄が見事に反映されている。ドイツのデパートでは殺風景な寝具売り場だったが、フランスでは質から色から選び放題の充実した選択肢がフロア一面に美しく広がっていた。 ドイツのバレンタイン

そういえばバレンタインデーも、何事もなかったかのように過ぎて行ったのは、寒さのせいだけではないだろう。ウィーンからベルリンに戻る飛行機でハート型のチョコをもらって思い出した。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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