HAPPYさがしてヨーロッパ

HAPPYさがしてヨーロッパ | Fumi

ドイツ在住、ウィーン勤務のFumiが綴るヨーロッパのお国事情。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各国に住んできた彼女が見た、その国ならではのHAPPYな過ごし方を、独自の視点で紹介します。

防虫剤をさがして

2017.04.25

防虫剤をさがして

ドイツでは衣替えをする時、ラベンダー系の自然の防虫剤や、虫除けペーパーというものを入れる。ちょっと自然すぎる気がしていたら、案の定カシミアに穴を発見してしまった。ドイツの防虫剤事情をご紹介します。

名医をさがして

2017.03.22

名医をさがして

急性胃腸炎になった。しかしドイツではちょっとしたことでは薬はもらえない。ハーブで治すのがドイツ流。良薬口に苦しだが、無味無臭の白い錠剤よりはいいとドイツ人は思っている。ドイツの薬事情をご紹介します。

快適な睡眠をさがして

2017.02.23

快適な睡眠をさがして

ドイツでは二人用の掛け布団が見つからない。一方パリでは、キングサイズベッド対応の2メートル以上の掛け布団が選び放題。ドイツ人とフランス人のお国柄を反映する、両国の掛け布団事情をご紹介します。

ドイツの味をさがして

2017.01.27

ドイツの味をさがして

東京でドイツ料理教室を開いてきた。ドイツ料理の知名度はかなり低く、フランスやイタリアのご馳走を前にしたら歯が立たない。そんな中、ギリギリまで悩み続けてメニューを考えた料理教室の模様をご紹介します。

クリスマスの幸せをさがして

2016.12.21

クリスマスの幸せをさがして

ドイツではクリスマス前に大量のクッキーを焼く。本家であるはずのクリスマスマーケットは大衆化しすぎて安っぽい。クリスマスのご馳走が食卓に並ばない。ドイツの意外なクリスマスについてご紹介します。

ドイツグルメをさがして 【飲み物の巻】

2016.11.11

ドイツグルメをさがして 【飲み物の巻】

ドイツ人はコーヒーが大好き。イタリア人よりコーヒーを消費しているという統計もあるほど。ベルリンにはカフェがいっぱいあり、何時間も居座るのがドイツ流。ドイツの知られざるカフェ文化についてご紹介します。

ドイツグルメをさがして 【お菓子の巻】

2016.10.05

ドイツグルメをさがして 【お菓子の巻】

ドイツの美味しさを探す旅。今回は誰もが知っているドイツのお菓子バウムクーヘン。ベルリンにバウムクーヘンを売りにする老舗があるので足を運んでみた。バームクーヘンの故郷のびっくりする現実をご紹介します。

料理教室をさがして【秋の号外:和食編】

2016.09.08

料理教室をさがして【秋の号外:和食編】

料理教室がブームとなっている話をしたが、著者も料理教室を提供している一人だ。ベルリン・ウィーンで定期的に、和食・和菓子教室を開催している。そんな教室のとある一日の様子もご紹介します。今回は、そば教室。

料理教室をさがして【夏の号外:パリ編】

2016.08.24

料理教室をさがして【夏の号外:パリ編】

一見さん歓迎で継続熱を必須としないのが料理教室。時間のない現代人にピッタリで今とりわけ人気を博している。パリの高級デパート、ル・ボン・マルシェが提供している料理教室のとある一日をご紹介します。

アイスをさがして

2016.08.10

アイスをさがして

ドイツ人は食べ物のために行列は作らないが、アイス屋さんにはほとんど行列ができている。最近はこだわりのアイス屋さんが増え、ユニークなフレーバーも。甘党男子が多いドイツのアイスクリーム事情をご紹介します。

パンをさがして

2016.07.13

パンをさがして

パン食の西欧、パンにもそれぞれお国柄がある。仏はパリで一番のバゲットを選ぶコンクールがあり、独は夜飯をパンで済ませる文化がある。たかがパンされどパン。語りだしたら止まらない西欧のパン事情をご紹介します。

太陽をさがして

2016.06.15

太陽をさがして

夏のこんがり小麦色の肌は美と栄光と裕福さの象徴で、美白という言葉は西欧人の辞書にはない。日焼け対策というのは、いかに安全にこんがり焼くかというのが焦点に。日本と異なる日焼け文化についてご紹介します。

スーパーフードをさがして

2016.05.18

スーパーフードをさがして

最近のヨーロッパでのブームといえば抹茶などのスーパーフード。高いお金を払っても体に良いことがとにかく肝心。しかしその一方、塩摂取がものすごい。矛盾を抱えるヨーロッパの健康ブームの裏側に迫ります。

春の日差しをさがして

2016.04.21

春の日差しをさがして

ドイツやオーストリア、スイスでは春一番の味覚としてラムソンというニラのような葉っぱが人気だ。4月になるとラムソンの収穫に人々は森に繰り出し始める。自然とともに生きるヨーロッパ人の春の暮らしに迫ります。

卵をさがして

2016.03.16

生肉のタルタルステーキ

イースターはクリスチャンにとって大事な日。帰省や旅行の予定を立てる人が多い中、ドイツ人はブランチを開催することが一般的。イースターにまつわるウサギと卵の意外な裏事情から仰天料理までご紹介します。

特効薬をさがして

2016.02.24

ハーブの国ドイツの自然療法派はどのように風邪を治すのか。生姜湯を飲む、ハーブティーを飲む、これは序の口。日本人には考えられない意外なエキスを飲むことも。知られざるドイツの自然療法事情を探ります。

チョコをさがして

2016.02.05

ドイツのバレンタイン事情

2月14日はバレンタインデー。日本の風景とは異なり、ドイツのバレンタインデーはささやかな普通の1日にすぎない。普段から食することが多いというドイツのチョコ事情を探ります。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie / Instagram: gourmiefumi

名医をさがして

2017.03.22
writer:Fumi

露出の少なくなる冬は気づかぬうちに脂肪がたまっていく。拍車をかけるようにクリスマスや新年など、ご馳走が登場する機会が多いのもこの季節。

ようやく二月にイベントが減り、気づくと何だか体が重い、という方も多いのではないだろうか。冬に太るのはそれなりに理由があり、特に極寒の北ヨーロッパでは脂肪がないと本当に寒くて他の器官を壊してしまう。自然に適合するために備わった氷河期からの生き物の性であろう。

脂肪をつけるにはもってこいのドイツ料理、タコさんウィンナーが大暴れしている
脂肪をつけるにはもってこいのドイツ料理。タコさんウィンナーが大暴れしている

私はさらにお正月に日本へ行くという絶好の食い倒れの機会があり、貪欲なまでに豪華な食生活を送り、体の重さが頂点に達していた。そしてやって来たのが急性胃腸炎。今回はそんなわけで、海外で病気になったら、というテーマでお話ししようと思う。


あまり風邪もひかず、病気にもならないので病院のお世話になることは滅多にないが、ドカンとくるときは人様が寝静まった夜、自宅で、というパターンが多い。『116 117』をダイヤルして緊急訪問医を呼ぶ。ドイツでは夜間など医師の診断が受けられない時や、救急車を呼ぶほどではない時は、緊急訪問医のお世話になる。

ピンクの車に乗ってお医者さんがやってきた。「どうしました」と聞かれるので全力を振り絞って応答。「はい、じゃ、注射します」とテキパキ注射を打たれる。「ではお大事に」

翌日、目が覚めると注射の残骸があった
翌日、目が覚めると注射の残骸があった

今回のお医者さんは『ハンニバル』のアンソニー・ホプキンスにそっくりだったが、神様が来てくれたような気がした。ウィーンでもパリでもロンドンでも、各地で急性胃腸炎になった私だが、どこのお医者さんもテキパキとやってくれることは一緒だった。

パリのお医者さんが出してくれた薬
パリのお医者さんが出してくれた薬

今回、ハンニバルが処方箋を出してくれなかったので、翌日薬局へ行くと、胃腸系の病気の時に真っ先に薦められる薬『イベロガスト』を出された。ハーブティーを濃縮還元したような液体。あれやこれやに効くハーブたちがあちこちに効いてくれるのだが、良薬口に苦く、実にまずい。でも無味無臭の白い錠剤を体内に入れるよりは気分がいい。ドイツ人は、きっと大半の人がそう思っているのだろう。

昔、膀胱炎になった時もなかなか薬を出してくれず、ハーブティーで治せと言われた記憶がある。治らずにイタリアで薬を出してもらいすぐに治ったっけ。そう、ドイツではちょっとしたことでは薬はもらえない。

去年二月のコラム『特効薬をさがして』でタマネギシロップやカブのエキスなどを紹介したが、笑い話でもなく結構みんな実践している。私はまだ度胸が足りないのでハーブティーでとどまっており、水分補給には胃にやさしいというフェンネルシードティーを飲んでいる。

セサミストリートのバートがパッケージのフェンネルシードティー
セサミストリートのバートがパッケージのフェンネルシードティー

朝から紅茶を1リットル飲むカフェイン好きには、ハーブティーが美味しいとはどうも思えずなかなか気が乗らなかったが、近所のドラッグストアで大好きなセサミストリートのバートがパッケージのフェンネルシードティーを発見。ジャケ買いしてしまった。しかし、よく見るとこれは生後二週間以上の赤ちゃん用。ドイツの子供たちは小さな時から、シブいナチュラルな味にしっかり鍛えられて、抵抗力をつけているのだろう。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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快適な睡眠をさがして

2017.02.23
writer:Fumi

眠りというのは衣食住と並んで大事な生活の一部である。睡眠時間の長さに違いはあっても、良質な眠り、というのは健康に不可欠だ。私は状況を選ばずよく眠れる幸せな人間だが、暑さと寒さには敏感で、ここ数日襲ってきた寒波には、ちょっとやそっとのことでは目を覚まさない私の深い眠りを大いに乱された。

そこで見直しをすることにしたのが掛け布団。羽毛がいっぱい入っていて、極暖なのに軽い布団、一年中使えるものでなく冬専用の、二人用のものが欲しい。求める物のイメージがかなり固まっていたので、感触のよい品物があればあとはサイズを選ぶだけ。簡単簡単と思っていた。 ドイツの羽毛布団

が、ここで問題が発生。求めている二人用の掛け布団らしきものが見つからない。縦幅200センチはクリアしても横幅200センチ以上がなく、140センチを前後するものばかり。このサイズでは一人がくるまったらもう一人は凍えてしまう。「なぜ?」フロア担当の人に尋ねてみると「二人で一緒にくるまるような掛け布団の需要がない」とのこと。ドイツ人といえばやはり堅実で個人主義的な面があるが、それが掛け布団に思い切り反映している。

確かにドイツのホテルでは二人部屋を頼むと、いわゆるツイン部屋が多い。別々の長細いベッドが寄り添って並んでいればよい方で、ベッドデスクで仕切られていたりもする。

このベッドとベッドの間の溝がやけに深く思える
このベッドとベッドの間の溝がやけに深く思える
ダブルベッドはこうであってほしいダブルベッドはこうであってほしい

最近パリへ行く機会があったので、寝具コーナーもついでに見てみると、キングサイズベッド対応の2メートル以上の掛け布団が並んでいるではないか。

二人であれば2メートル以上は当然!と思っているフランス人
「二人であれば2メートル以上は当然!」と思っているフランス人

キングサイズのベッドごとくるまってしまいそうなサイズだ。愛を語るのに別々の掛け布団ではムードがなさすぎるのか、ここフランスではロマンチックなお国柄が見事に反映されている。ドイツのデパートでは殺風景な寝具売り場だったが、フランスでは質から色から選び放題の充実した選択肢がフロア一面に美しく広がっていた。 ドイツのバレンタイン

そういえばバレンタインデーも、何事もなかったかのように過ぎて行ったのは、寒さのせいだけではないだろう。ウィーンからベルリンに戻る飛行機でハート型のチョコをもらって思い出した。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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ドイツの味をさがして

2017.01.27
writer:Fumi

新年がスタートしたと思ったらすでに1月も終盤。師走に負けないくらい時が経つのが早い。

さて去年、ヨーロッパのクリスマスの喧騒から逃げるように日本に帰国し、のんびりとお正月を過ごし、暖かな冬を存分に満喫してきた。帰ってきてみればベルリンは最高気温も氷点下の寒空だ。本当に寒い。

今回は東京でドイツ料理教室を開いてきた。提案された時は、「はてドイツ料理とは。」とアイデアが浮かばず困った。

日本で知られているドイツ料理はソーセージとザウアークラウト止まりで、実際美味しいドイツ料理が本国にもない、というのが現状だからだ。

テーマは『アルプス地方のドイツ料理』と決まったものの

始めは私が住んでいるベルリンの料理を、と思ったのだが、おいしいものが見当たらない。カレー粉のかかったソーセージだったり、ドーンと肉の塊だったりして繊細さに欠ける。火を通すだけで、これでは料理教室として成り立たない。 肉の塊のドイツ料理

ちょっと視点を南方へ移すことにした。ビールのオクトーバーフェストなどでも有名なミュンヘン、バイエルン地方へ行くとおいしい地方料理が俄然増えてくる。しかしこの辺でも肉料理が多く、時間の限られた教室に向かない。

ウィーンに住んでいた頃、美味しいものを飾らずに日常的に食べていたことを思い出した。その土地の野菜が新鮮で豊富なオーストリアではさりげない料理がとってもおいしい。 オーストリア風パンプキンスープ"

というわけで数ヶ月に渡りギリギリまで悩み続けたメニューは『オーストリア風パンプキンスープ』、『アルプス地方伝統のジャガイモ料理 【クヌーデル】 ザウアークラウト添え』となった。もっと作りたい気持ちは三時間にぐっと凝縮することにした。

ドイツにも花をもたせたかったのでデザートはシュトレンに。これはベルリンの近くのドレスデンの自慢の名物だ。 ドレスデンの自慢の名物、シュトレン

教室を開いてみれば

いよいよ案がまとまったものの、企画者だけの身内お食事会になってしまうのではないか、人が集まってくれるのか、と不安であった。

料理教室当日、蓋を開けば超満員御礼。眺めのいい表参道のスタジオでワイワイと活気あふれる雰囲気に。思いがけなく料理男子たちの参加もあり、色とりどりの顔ぶれとなった。

始めは緊張感があり、私の話をみな一言漏らさず聞いており、こちらもかなり背筋が伸びる思いだった。しかし、一緒に野菜を刻み、一緒にコトコト煮込むうちに、参加者同士もかなり打ち解けて、最後には「誰も私の話なんぞ聞いてないのでは」という楽しい状況になったほど。 眺めのいい表参道のスタジオから

今回こうしてドイツ料理を日本でちょっと紹介して感じたこと。ドイツ料理の知名度はかなり低いようだ。お隣のフランスやイタリアのご馳走を前にしたら歯が立たない、というのが正直なところだが、これをバネにしてもっともっと無名の美味しさを日本で紹介していけたら、と思っている。

今年もどうぞよろしくお願いします。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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クリスマスの幸せをさがして

2016.12.21
writer:Fumi

世界中、12月というとまさに師匠も走り回るほどの忙しさ。浮かれ気味のハッピーな賑やかさ、仕事納めに追われる慌ただしさ。こちら、1年のハイライトであるクリスマスを間近に控え、いつものドイツらしい落ち着きをすっかり失っている。

ヴァイナハト。ドイツ語でクリスマス。やたら貫禄のある言葉だ。

12月はクリスマスだけではない。12月6日の『聖ニコラウスの日』までしっかり祝う地域もある。信仰心の強いオーストリアではこの日、サンタクロースのお供として『クランプス』という鬼が登場する。秋田県のなまはげを想像していただきたい。こちらも悪い子を捕まえて行いを戒めるのが務めだ。

悪い子を入れて連れ去る用の籠を背負って現れる。実物はまだお目にかかったことはないのだが、写真を見る限りけっこうリアルで恐い。

クランプス
これはちょっとかわいらしいバージョンでお育ちの良い鬼といったかんじ

クリスマス前の四週間はアドヴェントといって、キリストが降りてくるのを待つための期間。これが始まるとドイツ人は週末にせっせとクッキーを焼くのが習慣。

家族やお友達で集まって作るのだが、始まってしばらくするとみな集中しすぎて無口になり、その様子はクッキー工場。作る量がすごい。なのでこの時期スーパーではバターが山積みの安売りとなる。バター危機の日本におすそ分けしてあげたいほど。いっぱい焼けたら友達に配るだけでなく、クリスマスまでひたすら食べ続ける自給自足な面もある。

大量の手作りクッキー
キッチンもクッキー工場の香りに満たされる

ブダペストのクリスマスマーケットは可愛らしいなぁと羨ましく本宮さんの記事を読んだところ。本家であるはずのドイツのクリスマスマーケット、ベルリンでは大衆化しすぎて安っぽい屋台化が著しい。

テトラパックから注がれた安ワインに砂糖をどっさり入れて温めただけのホットワインで酔いつぶれたご機嫌な人々で溢れ、屋台となる木の小屋では酔っ払っていなければ買わないようなグッズが売られている。それでもせっかくだからと一度くらいは行きたくなるのがクリスマスマジックか。

ウィーンのクリスマスマーケット
こちらはこじんまりとしたウィーンのクリスマスマーケット

と、クリスマスに至るまで盛り上がりを見せる数週間だが、いざクリスマスになると腰が抜けるほど質素になる、という気がしてならない。

それは旧東ドイツだったベルリンのせいなのかもしれないが、クリスマスのご馳走が食卓に並ばない。ミートボールとポテトサラダが出てきたので、前菜からやたら肉々しいなぁと思っていたら、それで終わってしまったということがあった。クリスマスケーキに期待したら、前日まで食べていたクッキーやシュトレンの食べ残しが登場した。

フランスのクリスマスの場合、この日のために一ヶ月分の食費を割いたのでは、と思われるご馳走が登場して、ビュッシュ・ド・ノエルというクリスマスケーキでしめるというのがごく普通だった。所変われば、と食文化の違いに再度驚く。

マロンクリームのビュッシュ
ないなら自分で焼くしかない、と毎年作るマロンクリームのビュッシュ

だからというわけではないが私はこれから逃げるように日本へ里帰りする。新年が明けて1月14日(土)東京で、このコラムで度々語ってみたドイツ・アルプスの味を日本で再現すべく、料理教室を開催することになっているのだ。

さて、今年のコラムはこれが最後。毎回読んでくださった方、今回初めての方、ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ビール片手にFumiと楽しむドイツ・アルプス料理教室

Fumiとドイツ人のご主人が来日します。ドイツやオーストリアのデリやカフェなどに料理を提供しているFumiが、ドイツ・アルプス地方の料理を皆様にお教えします。当日はドイツ人のご主人がセレクトしたビールを飲みながら、ドイツ話に花を咲かせてみませんか。

詳細
  • 日時:2017年1月14日(土) 17:00~20:00 (16:45 受付開始)
  • 場所:シャンブル・デ・エトワール (表参道駅徒歩5分)
    (〒107-0061 東京都港区北青山3-15-13秀和北青山レジデンス601)
  • 会費:6,500円(税込)
    ※レッスン受講料(前菜・メイン)・レシピ・食事代・ドイツビール・ソフトドリンク含む、ビールおかわりは+500円
  • 持ち物:エプロン、ハンドタオル、筆記用具
  • メニュー:
    【前菜】オーストリア風パンプキンスープ
    【メイン】アルプス地方伝統のジャガイモ料理『クヌーデル』ザウアークラウト添え(ベジタリアンにも対応)
    【デザート】ドイツのクリスマス菓子『シュトレン』(シュトレン発祥の地ドレスデンのオリジナル)
    【飲み物】ドイツビール、ソフトドリンク各種(ベルリン出身のドイツ人夫のビールトークもあり)
  • お問合せ先:fumi@gourmie.de(ドイツ・アルプス料理教室事務局)
    ※必ず24時間以内に返信があります。返信なき場合はお問い合わせフォームよりご連絡ください。
Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンとウィーンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie / Instagram: gourmiefumi

ドイツグルメをさがして 【飲み物の巻】

2016.11.11
writer:Fumi

ドイツ人が好きな飲み物はなんでしょう。「それは間違いなくビール!」と思っているそこのあなた。イタリア人が小粋にエスプレッソをすする横で、大柄なドイツ人が大きなビールジョッキを握りしめている様子は想像にたやすいのでは。

さて驚いていただきましょう。ドイツ人はコーヒーが大好き。2015年、ドイツ人はイタリア人よりもコーヒーを消費していた、という統計がある。一年で一人あたり平均で675杯だそう。

ちなみにトップはフィンランドを筆頭に、北欧の国々が名を連ねる。寒くて暗い国、コーヒーマグで手を温めながら、カフェインで気合いを入れているのだろう。 ドイツ人はコーヒーが好き

オフィスでも午前中は、キッチンに人が絶え間なくコーヒーを求めてやってくる。朝の10時にコーヒーマシーンが『清浄中』などとなっていると、この世の終わりのような形相で発狂する人もいる。

エスプレッソを好む人もいれば、アメリカーノというお湯で薄めたものもある。アメリカのドラマでみんなが飲んでいるあれだ。エスプレッソは強いコーヒーのイメージがあるが、カフェインの量はフィルターを通して淹れたものよりずっと少ない。

ランチが済むと食後のコーヒー。ここではデザートと合わせてカプチーノなどが好まれる。午後になるともうひと頑張りに飲まれるコーヒー。夜になるとカフェインで眠れなくなるといった問題もあるので、カフェインレスのコーヒーが飲まれる。というわけで本当に一日中飲んでいる人もいる。

お気に入りのカフェ
行きつけのお気に入りカフェを探すのも楽しい

ベルリンにはカフェがいっぱい。カフェだらけ。イタリアやフランスのようにエスプレッソを一杯ひっかけて立ち去るのではなく、何時間も居座るのがドイツ流。コーヒーの種類もやたらと多い。

ちょっと前まではラテ・マッキアートという泡立ったミルクがたっぷり入ったコーヒーを飲む、というのが裕福層であるママの目印になっていたほどだ。最近はバリスタの淹れてくれる酸味の強いコーヒーを飲むのがかっこいい。

ウィーンには老舗のカフェハウスがいっぱい。老若男女が集う憩いの場所だ。新聞を読んだり、お友達と待ち合わせ、勉強したり、ミーティングだったり。

コーヒーのお供に洋菓子
和菓子のお供に抹茶、巨大な洋菓子のお供にはコーヒーとなる

健康志向ブームの影響でラテも豆乳はもちろんのこと、ヘーゼルナッツ、アーモンドミルクや、ライスミルク、オーツミルクなどから選べる。コーヒーが苦手だった私も、ドイツで飲んでみたラテが美味しくてコーヒー好きになった一人である。 選べるラテ

ついに今週雪の予報が出たドイツ。コーヒーと暖を求めてカフェが混み合う週末になることは間違いないだろう。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンとウィーンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie / Instagram: gourmiefumi

ドイツグルメをさがして 【お菓子の巻】

2016.10.05
writer:Fumi

グルメな国フランス。ワインにバゲットにカマンベールにマカロンと、挙げだしたらキリがない。「ではドイツはどうでしょう」と言ったらみなさん何を思い浮かべていただけるだろうか。「ビールとソーセージ」と言ってネタ切れしてしまうのではないだろうか。それにこの二つが並んだところで「ご馳走!」というわけにもいかない。

そんなドイツの美味しさを探して行こうかと思う。今回は誰もが知っているドイツのお菓子、誰もが舌を噛まずに言えるドイツ語でもある『バウムクーヘン』についてちょっとしたためたい。もしかするとバウムクーヘンがドイツのものであること自体知られていないのかもしれないが、『バウム』は木、『クーヘン』はケーキを意味し、そう、木を型どった年輪の見えるあのお菓子のことである。

日本ではスーパーで小袋入りで売られていたり、時には木箱に入った専門店のこだわりのものがあったり、とにかく種類も豊富だ。「ドイツにはきっとさらに奥深いバウムクーヘンがあるに違いない!」とお思いであろうか。その実情をいざ明かそう。 バウムクーヘン

そもそもバウムクーヘンはスーパーには基本的に置いていない。ケーキ屋さんにも皆無。バウムクーヘン専門店などあればびっくり、というのがバウムクーヘンの故郷の現実なのである。

しかしベルリンにはバウムクーヘンを売りにしている老舗がかろうじて二軒。ちょっと街の外れにあるのだが、先日わざわざ足を運んでみた。 バウムクーヘンの老舗

「専門店というからにはいろいろな味があったり限定品があったりするのだろう!」と夢を膨らませてたどり着いたカフェでまず目に飛び込んできたのは、ショーケースに勢ぞろいしたジャンボサイズのケーキたち。肝心のバウムクーヘンはどこだろうとキョロキョロすると、すでに切り落とされて袋に詰められ、すみっこに並んでいた。おまけにあまり種類が豊富でない。

ちょっとモチベーションが下がったというのが正直なところだが、ここまで来たからには食べないわけにはいかない。もっともシンプルと言えるアイシング(砂糖コーティング)されたものを注文した。 注文したシンプルなバウムクーヘン

年輪が不揃いで手作り感がたっぷり。アイシングもおばあちゃんが作ってくれたような温かみがある。おいしいのだが、あの日本のバウムクーヘンで味わえる洗練されたこだわりが足りない。

最近ふと立ち寄ったスーパーでハンガリーにある店が『ハンガリーバウムクーヘン』をデモ販売していたので買ってみた。 ハンガリーのバウムクーヘン

年輪はなく、空洞の部分が多い。サキイカ のようにクルクル剥がしながら食べることができて、おもしろい。そしてケーキというよりはパンのように軽くいただける。

現実にせまりすぎて夢を壊してしまっただろうか。これからは食(欲)の秋、特にクリスマスシーズンにお菓子がいろいろ出てくるので、必ずやみなさんの心を射止めるようなドイツグルメをご紹介できる日は来るはず。

年が明けたら東京でとっておきのドイツ料理をみんなで作る教室も今こっそり計画中だ。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンとウィーンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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料理教室をさがして【秋の号外:和食編】

2016.09.08
writer:Fumi

ブームに乗ってパリで一見さんしてみた、というだけではなく、私もちゃっかり料理教室を提供している一人だ。ドイツはベルリン、オーストリアはウィーンで定期的に和食・和菓子教室を開催している。日本人が教えているのだから間違いないだろうと確信してか、開講当初から集客率が高くてびっくりした。そんな私の教室のとある一日の様子も紹介させていただこう。

料理教室の概要

参加費:35ユーロ前後
顔ぶれ:20代から40代のカップル率高し
テーマ:そば ※麵を打つのではなく本返し(そばつゆの素)とトッピングを作る
時間:3時間

みなさん必死で真剣そのもの

ラーメンは猫も杓子も食べるようになったのに、そばは全く日の目を見ていない。しかし健康志向でそば粉も注目されるようになってからというもの関心を持つ人が出てきた。よくあるパターンは、「オーガニックスーパーでそば買ったんだけど、これどう食べるの?スパゲッティーみたいじゃだめだよね?」ダメではないが、美味しい食べ方も本来の食べ方も知ってほしい。そば教室も告知すると即満席御礼となった。

日本人でもあまり作る人はいないであろうSOBAシロップこと、本返しをまず作る。これは数日寝かせないといけないのでお持ち帰り用として。

ごまダレ作りに駒を進める。ごまダレはしょっぱくて甘く、味がはっきりしているせいか、欧州人の口にとっても合うようだ。そしてトッピングとなる具を細かく刻み、かき揚げ作りに挑む。和食は几帳面さと辛抱強さが大事なんですよ、と教えておく。

日本人は寿司を毎日食べていると思っている人が少なくないが、和食もずいぶん普及した。その他のアジア料理の人気もあって、ほとんどの人が問題なく箸を使える。和食の料理教室に参加する人ともなれば、もう何も言うことはない。なるべくフォークやスプーンは使わず箸だけで調理にも挑んでもらう。

料理のテクニックだけでなく、日本の生活や文化も知ってもらうというのが私の狙いだ。みんなの「おおお!」という驚きの声と「へぇ!」という合点が何より嬉しい。

一時間半も経つと集中力と反比例して空腹感が勝ってくる。「茹で上がったそばを洗うんだ!」とまた一つ驚いてから待ってましたの試食タイム。この時も色々な質問が飛び交う。そして三時間厨房でのひと時を共にした新しい仲間たち。教室が回を重ねるごとにずいぶんと常連さんも増えてきた。

 * * * * * * 

さて、私のドイツでの生活ももうすぐ十年。ドイツ料理の腕もあがってきた。ドイツの文化も広めたくなってきた。

ラビオリを彷彿させる南ドイツ料理のマウルタッシェ

日本人は毎日お寿司を食べていると多くの人が思い込んでいるように、ドイツ人はウインナーばかり食べているイメージをお持ちでないだろうか。そうではないことをきちんとお伝えしたいと思う。

聖なる金曜日に肉がどうしても食べたくて生まれた料理の笑い話やら、「ウインナーの故郷はウィーン?」という疑問にも答えつつ、帰国の際にはドイツ料理教室を開催しようかと胸を躍らせて計画している今日この頃である。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンとウィーンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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料理教室をさがして【夏の号外:パリ編】

2016.08.24
writer:Fumi

お友達に近況を聞くとよく耳にするのが「最近こんなこと始めた!」そう、このところ『習い事』がブームだ。ヨガ、スポーツ一般、外国語、楽器、デッサン、カリグラフィー、テコンドー。挙げていくと各分野多方面いろいろ出てくる。

その中でも一見さん歓迎で、継続熱を必須としないのが料理教室。時間のない現代人にピッタリで今とりわけ人気を博している。そんな料理教室事情をリポートするのが今回の夏の号外。

最近夏の大セール目当てに行ったパリで覗いた料理教室。パリのマダム達行きつけのちょっと高級デパート、ル・ボン・マルシェが提供している料理教室。参加できる倍率と言ったら東の東大、西の宝塚、パリのボン・マルシェと言っていいだろう。定員はなんとたったの四人。それなのに二度も参加できた私は幸運をこういうところで使い果たしているに違いない。

手ぶらで行って必要なものは全て貸してくれる
手ぶらで行って必要なものは全て貸してくれる

料理教室の概要

参加費:30ユーロ(円高の今なら3000円ちょい)
顔ぶれ:パリの住民
テーマ:お魚
時間:3時間

魚のさばき方を解説中
シェフ、ピエール=フィリップが魚のさばき方を解説中

この日のラッキーな参加者はシェフの兄弟のお友達、パリの素敵マダム、ワイン通のムッシューと私。先生であるシェフは陽気で女性に優しい典型的なフランス男子。腹が減っては戦が出来ぬのでまずオードブルが配られて始まりとなった。大きな魚のフィレが登場し、さばき方を実演して、いざ実習となる。

フランス人もびっくりのバターの量
フランス人もびっくりのバターの量

みじん切りの指令を受けたのでネギやらトマトやらを細かーく刻んでいるとシェフが飛んできて「君にはすぐにここで働いてもらいたい!」と言われた。一応料理で食べている身としては嬉しい褒め言葉だ。ヨーロッパ人はこういった細かい作業が苦手なので日本人の手先の器用さはよく感激される。

香ばしい良い香りでお腹いっぱいになりそう
香ばしい良い香りでお腹いっぱいになりそう

和気藹々、冗談交じりで楽しい料理教室は手を動かすのを忘れてしまいそうだが、先生の手さばきを見ている他にも意外にするべきことが多く、なかなか忙しい。

料理が完成

最後は美味しそうに見える盛り付けのポイントも習って、いざ試食。ワインも赤白ロゼと振る舞われおしゃべりの止まらない一時間が過ぎていく。気付けばシェフのアシスタントが厨房もピカピカに清掃してくれていた。

「またいつかどこかで会いましょうね!」と料理教室で芽生えた新しい出会いに別れを告げ家路についた。また参加できるといいのだが、幸運を祈って。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンとウィーンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie / Instagram: gourmiefumi

アイスをさがして

2016.08.10
writer:Fumi

せっかく八月なので夏らしいテーマにしたかったのに、夏気分ゼロの今年のヨーロッパ。涼しいを通り越して寒い日すらある。七月も一時間の集中豪雨で駅が浸水したり、風でいろんなものが吹き飛んだ。風神雷神大暴れもいいところだ。

アメニモマケズ、カゼニモマケズ、今月のテーマはアイスクリーム。夏といえばやっぱり欠かせない風物詩といえようか。ドイツの冬は寒さが厳しいせいか、アイス屋さんは夏だけ開店のところが多い。今ガツンと稼いで、冬はシャッターを下ろして完全に冬眠してしまうのだ。

アイス大好き、ノルウェー人のお友達イーダちゃん

ちなみによく聞かれるのが"Häagen Dazs"はドイツ製か。違います。アルファベットについている点々のせいでドイツ語っぽいが、あれを無理やり読もうとすると『ヘアゲン・ダツス』になる。ハーゲンダッツさんも言っているようにこれは異国情緒を狙った造語、そしてアメリカ生まれというのが正解。おまけにドイツでは日本ほどフレーバーにバラエティはない。

こちらではあまりみかけない『ソフトクリーム』

ドイツ人は食べ物のために行列は作らない。が、アイス屋さんにはほとんど行列ができている。そしてみんなけっこう辛抱強く待つ。

最近はこだわりのアイス屋さんが増えた。新鮮な有機素材しか使わないお店、ヴィーガン素材のみのお店、イタリアンジェラート製法のお店。

そしてフレーバーがとってもユニークだ。スーパーフード(5月コラム参照)の流行で抹茶アイスはいまや定番。ミルフィーユをアイスにしたものやら、カリカリにしたベーコンチップが入っているアイスがあったりして、目にも舌にも驚きがいっぱい。

私はアイス好きとはいえ、シングルで満足なのだが、こっちの人は基本がダブル。食いしん坊な人はだるま落としのようなアイスを食べている。

これはシングルを二つのフレーバーで半々にしてもらったもの

そして男の人の方がアイスをよく食べているようだ。ヨーロッパにいるとふと気づくのが甘党男子の多いこと。時にはカフェでケーキを囲むおじさんたちだけのグループに遭遇することさえある。甘くて大きなケーキを頬張ってとっても幸せそうな姿を見ると、こちらも癒されるものである。

おじさんはおかわりのフレーバーを検討中なのだろうか

日本人男性はなぜ甘いものを好まないか、は未だに解決しない謎だ。とはいえ、和菓子屋の奥で無言で美しい生菓子を作る職人さんは男性ではあるけれど。それに甘いもの好きに嫌な奴はいないって言いますものね。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンとウィーンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie / Instagram: gourmiefumi

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