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愛用品カタログ

液体せっけん

2017.06.28
writer:AYAMI

昔、ドラッグストアで化粧品の成分を見ていた時に、化粧水も美容液も成分がちょっとしか変わらないのを発見した。あれれと思って、ハンドソープとボディーソープも見てみたが、これもちょっとしか変わらない。お風呂用洗剤もトイレ用洗剤も、台所用漂白剤も洋服用漂白剤も、色々な商品を見比べたが、成分はさほど変わらない。パッケージの魔法で、用途別に商品を買っていたことに気づいた瞬間だった。

それから私は、一つの固形せっけんでメイクを落として顔と身体と髪の毛を洗い、一つの液体せっけんで手と食器と洋服とお風呂を洗うようになった。それ以来、常備するものが少なくなり、好きな容器に詰め替えることができるので、この生活がとても快適だ。

固形せっけんは、メイク落としや髪の毛に使っても良いように、自分で洗浄力を調整したり、美容液成分を入れて自作した。それが後々、このアロマティシアになった。液体せっけんは、なぜ自作しなかったのか今となっては不思議だが、「シャボン玉EM液体洗濯せっけん」に出会ってしまったからだろうか。これを透明なディスペンサーに小分けして、ずっと愛用している。

シャボン玉EM液体洗濯せっけん

シャボン玉EM液体せっけんのシリーズには、シャンプー、ボディーソープ、ハンドソープ、フェイシャルソープ、洗濯せっけん、食器洗いせっけんがある。しかし気づいてしまったのだが、表示成分はせっけん成分の配合量が違うだけ。ただ、せっけんを作るために使うオイルは、ツバキオイルやオリーブオイルなど、用途に合わせて泡立ちや洗浄力、保湿力を考えて最適なものを使用しているという。

できればボディーソープなど、身体への使用にお墨付きがあるものを様々な用途に流用する方が気持ちとしては安心感があるかもしれない。しかし、コストパフォーマンスの良い五リットルの業務用ボトルがあるのはシャボン玉EM液体せっけんシリーズの中でも洗濯せっけんだけ。ということで、洗濯せっけんで顔からお風呂まで洗う日々が始まった。 シャボン玉EM液体洗濯せっけん

シャボン玉EM液体洗濯せっけんはそのままでも使うことができるが、アレンジして使っている。一つ目のアレンジは、用途別に好きな天然のアロマオイルで香りをつけること。食器洗いにはレモンやミントでフレッシュな香りに、ハンドソープはラベンダー、ボディーソープはジャスミン・・・・・・。季節や気分に応じて香りを考えることはとても楽しく、以前なら面倒くさいと思っていた食器洗いも好きな香りでテンションが上がる。

ただ、洗濯用には香りをつけないようにしている。我が家は洗濯の後に必ず乾燥機をかけるので、高熱で香りが飛んでしまうし、何よりアロマオイルは揮発性なので成分が残っていたら火災の危険性がある。良い香りの洗濯洗剤がたくさん出ている今、香りのないもので洗うなんて寂しい気がするかもしれない。しかし、無香料のせっけんで洗った後に乾燥機をかけると、なんだか外で干したような「おひさまの香り」がするのだ。乾燥機の扉を開けて、まだ温かな洗濯物の香りを胸いっぱいに吸い込むと、日光浴をした気分になってくる。

二つ目のアレンジは、身体用のせっけんには、薬局で売っているグリセリンを5~10%ほど加えること。グリセリンはねっとりとした無色透明の液体で、水分を引き寄せる性質を持つことから、化粧品の保湿剤として使われている。また、甘みを持つことから、歯磨き粉の湿潤剤としても配合されている。さらに、浣腸の主成分という意外な使い方もある。想像がつかなくなってきたかもしれないが、とにかくそんなグリセリンを液体せっけんに混ぜると、肌に優しいせっけんになるのだ。特に肌荒れが気になる季節、少し多めのグリセリンを入れたハンドソープは、まるで手に美容液を塗ったかのようにしっとりとする。 液体せっけん

ところで、シャボン玉EM液体せっけんの「EM」とは何だろうか。ちょっと近未来を予想させるような「EM」という文字がずっとずっと気になっていた。EMとはEffective Microorganisms、つまり有用微生物群のことらしい。簡単に言えば、乳酸菌や酵母など善玉菌の集まりで、このEMが混ざった液体を流すことによって、排水管や河川が洗浄されるという。

確かに、合成洗剤で洗濯するとすぐに詰まってしまう我が家の洗濯機の排水口だが、シャボン玉EM液体洗濯せっけんを使うと詰まりにくくなった。最近、洗濯槽クリーナーをしても何の汚れも浮いてこなくて達成感に欠けるのも、EMのおかげかもしれない。そういえば手荒れに悩む母が、各社から発売されているせっけんのハンドソープをあれでもないこれでもないと試しているうちに六個も洗面台に並んでしまったのだが、彼女のお気に入りもシャボン玉EMハンドソープだった。シャボン玉石けんから発売されている、EMが入っていないタイプのハンドソープも試したが、「このEMってやつが一番しっとりした」という。

京都大原の河川の浄化にもEMが使われている
京都大原の河川の浄化にもEMが使われている

ちなみに、前回ご紹介した過炭酸ナトリウムとシャボン玉EM液体洗濯せっけんは相性が良い。洗濯の際に、シャボン玉EM液体洗濯せっけんを入れて、さらに過炭酸ナトリウムを大さじ一杯入れると、洗浄力が強くなる。洗濯ネットに白いスニーカーを入れ、この方法で洗ったら、新品のような真っ白なスニーカーになって戻って来た。

過炭酸ナトリウムのコラムでは、一つで色々な洗剤の代わりとなりボトルが片付いた話をしたが、シャボン玉EM液体洗濯せっけんのおかげでさらにボトルが片付いた。香りづけに夢中になり、アロマオイルのボトルは増えてしまったが、こちらは小さいものなので目をつぶりたいと思う。

writer:AYAMI

アロマティシアのオーナー。『香りと暮らし研究家』として活動。2011年より『アロマティシア』を立ち上げ、香りや自然を取り入れた暮らし方について伝える講座や活動をしている。趣味はキャンプで、週末は森の中で過ごすことが多い。

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