愛用品カタログ

水のおいしさ再発見!南部鉄器

re-edit 2015.02.01
writer:AYAMI

百貨店の物産展が大好きな私は、いつも色々な工芸品を見て、現地から来た職人のおじちゃんたちと長々お話をする。最初はそこにある割と手軽なお値段の物に興味を持って話し始めるのだが、だんだんとおじちゃんたちのトークに惹きこまれていき、商品の魅力に取りつかれ、最終的には結構高い買い物をしているのだった。

この南部鉄器との出会いもそんな中から。お茶が大好きな私は、南部鉄器で水を沸かすとおいしいお茶を飲むことができるという話を聞いたので、ひとつくらい持っていてもいいかなと思って商品を物色していた。

「お姉さん、南部鉄器使ったことある?」
「いいえ。」
「南部鉄器はね、水を沸かすと自然に鉄分が溶けだすから、健康に良いんだよ。」
「お手入れも簡単!使い終わったら最後に沸騰させて水分を飛ばすだけ!洗ったり中に手を入れたりすると、皮脂がついちゃったり外側の漆が剥がれちゃうからね。」
「オススメはこれ!ほら、お姉さん、ちょっとこっちと比べてみてよ。軽さが全然違うでしょ。」
「しかもこれは佐藤勝久っていう黄緩褒章取った人が作ってるからね、デザインすんごく良いでしょ。」
「ほんと、これは一生使えるからね、いいもん買っとくのが一番よ。」
「もちろん、壊れたらずっと修理するよ!」

最初は5,000円くらいのものでいいやと思っていたのに、絶妙なトークに惹きこまれ、「確かにすぐ壊れるものでもないし、どうせ買うなら気に入ったものがいいかも」「安いのと高いのじゃ全然重さが違うわ」「う~ん、この際奮発!」となり、最終的に31,500円の南部鉄器を購入することとなった。

こうして手に入れた南部鉄器、家では大活躍の毎日だ。お湯の味なんてそんなに影響しないと思っていたのだが、お茶を入れてびっくり。カルキが抑えられて、味がとてもクリアなのだ。しかもお手入れも乾燥させるだけでとても簡単。これなら31,000円も惜しくない気になってきた。

私のお買い物のモットー。それはなるべく会話をしながら商品を買うこと。しかも伝統を守っている人たちから。きちんと説明を聞いて商品を購入すれば、消費者は納得の上で自分に最もぴったりな商品を買うことができ、結果モノを大事にすると思う。商品の正しい使い方を丁寧に教えてもらうこともできる。一方販売者は、商品への想いを伝えることができるし、より価値をわかってもらうことができる確率が高くなると思う。また販売者と消費者のやりとりの中で、色々な人と会話をする機会が増え、社会性や礼儀も身につくと思うのだ。昨今の景気の低迷と孤立社会の根底には、スーパーやインターネットでの「最小限の会話での消費」が少なからず影響しているのかもしれない。

幸工芸
南部鉄器
31,500円(税抜)

writer:AYAMI

アロマティシアのオーナー。「香りと暮らし研究家」として活動。2011年より「アロマティシア」を立ち上げ、香りや自然を取り入れた暮らし方について伝える講座や活動をしている。趣味はキャンプで、週末は森の中で過ごすことが多い。

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