おとなの可愛げキモノ帖

香水はあり?なし?着物のときの香りの楽しみ方

2016.01.27
writer:半澤リカ

正月の晦日なれば 公私のどやかなるころほひに 薫物合はせたまふ
(1月も末になり、公私ともにのんびりする頃に源氏の君は香の調合を思い立った)

源氏物語 第32帖 梅枝

じつは食べられる!?日本ならではの香り

冒頭の源氏物語にもあるように、日本での香の隆盛の歴史は平安時代まで遡ります。白檀、伽羅、丁子、沈香などが代表的な香木(香りのベース)として知られますが、殆どの香原料が実は漢方薬やスパイスとして用いられているのをご存知でしたか?

からだの中に直接とりいれても大丈夫なことから、本当の意味での心身の癒しを呼び覚ますのでしょうね。お香の専門店では数種類の香原料を自分好みにブレンドしたり、用途に応じて適切な香りや形状のお香について相談に応じてくれたりしますよ。

和を感じる香水も

とはいえ、普段から馴染みの少ない日本的な香りだと、どうしてもおじいちゃん、おばあちゃんを思い出す、という方もいらっしゃるのでは。わたしは着物のときにも、普段から好きなTOCCA(トッカ)の香水「クレオパトラ」を使っています。つけているとなぜかお香つけてる?と言われたりするのは、ジャスミンがラストノートに入っているからかもしれません。他にもサンダルウッド(白檀)やクローブ(丁子)、シナモン(肉桂)などを感じるカテゴリーの香水をつけていると、「なんちゃってお香(?)」な雰囲気を纏うことができるかもしれません。また、華やかでフレッシュな香りから少しモダンなコーディネートを考えるのも楽しいかもしれません。

つける?つけない?場所とシーン

猫の形の飾り。実はこれは匂い袋です。気軽にお香を身につけるには匂い袋を着物の袂や帯まわりにつけましょう。帯飾り風になっている匂い袋や香玉がコーディネートのポイントになってかわいいです。

香水をつける場合は香りがほどよくあがってくる、くるぶしや足首がおすすめです。着物の裏地につくことが気になる場合は、足首につけてから、足袋を履くのもいいですね。

逆に避けたいのはおなじみの手首。着物の袖元が変色するのを避けるためです。くれぐれもスプレーせず、コットンなどに含ませてつけることをおすすめします。また、お茶席や寺院でのご祈祷、病院などでは強い香りはひかえるのがマナーです。

古今東西さまざまな香り。シーンに応じて香りを選んだり、着物のコーディネートのひとつとして楽しめる粋な女性になれたら楽しいですね。

TOCCA オードパルファム Cleopatra(クレオパトラ)
10,260円(税込)

writer:半澤 リカ

着物スタイリスト、たんす屋青山店ショップオーナー、伝統色彩士協会認定講師。青山学院大学在学中に着物のファッショナブルさに目覚める。その後、セレクトショップ勤務を経て、大手リサイクル着物会社に就職。あらゆる着物の仕入れ、販売、着付け、スタイリング、メンテナンスのアドバイスに10年携わる。日常のおしゃれの中に自分らしいきものを!がテーマ。趣味は、美味しいものを食べること。温泉。 

Instagram:rikahanzawa_kimono

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