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HAPPYさがしてヨーロッパ

チョコをさがして

2016.02.05
writer:Fumi

ドイツのバレンタイン事情

クリスマスもお正月も過ぎると、ドイツには暗くて長い冬が待っている。日照時間の短さと寒さと戦いながら何か楽しいイベントはないかなぁと探してしまう。

極寒が特に厳しくなる2月のなかば、14日はバレンタイン。ロマンチックな1日がやってくる。しかし日本の風景とは異なり、赤いハートの風船が店頭を飾ることもなければ、チョコレートは板チョコ以外に種類を増やすこともない。少し気の早いスーパーが、春のイースター用にウサギや卵の形をしたチョコレートを並べているくらいだ。

ドイツのバレンタインデーはささやかな普通の1日にすぎない。ちょっと気の利いた男性パートナーのいる人にはバラが贈られたりするものなのだが、そうでもなければただただ寒い冬の1日。ドイツの人はチョコレートに興味がないのか・・・いや、大好きすぎて日常生活の一部になりきってしまっているのが実情である。

イースターにクリスマス、感謝の気持ちを伝えたい時に、手土産に、贈り贈られるのはチョコレート。わざわざバレンタインデーをチョコレートの日にしなくとも、チョコの出番は一年中を通して多い。人の出入りが多い家庭では、チョコ飽和状態を目にする。

特に寒いこの季節、カフェで顔を出すのがホットチョコレート。粉末をお湯に溶かしたインスタントもあれば、カカオやチョコと牛乳で作った本格派もある。甘くてあったかくてこんな幸せな一杯はない。チョコの有名店『リンツ』のスイス・チューリッヒ本店で、ホットホワイトチョコを飲んだあの濃厚な感激は忘れられない。

1日に10グラムのチョコレート。このちょっぴりが体にいいらしい。こういった健康ネタは、逆説も出て判断が難しいが、おいしいものを食べて怒る人はいない。ちょっぴりの甘さで幸せな気分になれるならこんな簡単な手はない。

ビター、ミルク、ホワイトに、ナッツやフルーツ入りのもの、コーヒ豆やら塩入りのもの、そのバラエティーさには終わりがない。チョコは苦手、おつまみ派の人にはベーコン入りのチョコなんてどうだろう。今年のバレンタインデーは、贈るためのチョコレートを探しつつ、自分のためのとっておきを見つけるのもワクワクできるはず。

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、ウィーンでスイーツやケーキ、デリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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