【GWの休業日】4/25(金)~5/6(月)まで休業致します。5/7(火)より順次出荷予定です。
  • ユーカリ
  • オレンジ&ミント
  • よもぎ
  • ローズ
  • ラベンダー&ローズマリー

ハンガリー生活、はじめました

ワインのある生活

2016.10.12
writer:本宮じゅん

東京時代の私をよく知っている人にはなかなか信じてもらえないかもしれないけれど、ブダペストに来て約二ヶ月、ほぼ毎日のようにワインを飲んでいる。ほんの少し前まで、新橋や田町の馴染みの居酒屋で、ビールやホッピーにハイボールの分厚いジョッキを豪快に握りしめていた私は今、遠く離れたブダペストのワインバーで、赤ワインの脚の細いグラスをそっと手にしている。なんて、すっかり気取った雰囲気になってしまっているのが、自分でも不思議なくらいだ。

カダルカ(Kadarka Bar)
お気に入りのワインバー『カダルカ(Kadarka Bár)』にて

ブダペストに来てワインを飲むようになった理由は二つある。ひとつは『とっても美味しい』から。そしてもうひとつは『とっても安い』から。シンプルにただそれだけだ。東京でも最近はカジュアルなワインバーが増えているけれど、こちらでは美味しいワインをさらに気軽に楽しめる環境に恵まれている。街中にはハンガリー語で『ボロゾー(Borozó)』と呼ばれるワインバーが無数にある。日本円にして一杯200円弱という手頃な価格から取り揃えてあるので、新しいワインにもどんどん挑戦してみたくなってしまう。

カダルカ(Kadarka Bár)の店内
『カダルカ(Kadarka Bár)』の店内
 

ハンガリーのワインというと、『世界三大貴腐ワイン』としても愛されているトカイ・ヘジアーヤ地方の『トカイ・アスー』をイメージされる方が多いと思うが、国内には他にも赤ワインや白ワインの名産地が最低でも二十地域以上あるという。そして、わざわざワインバーやワイン専門店に行かなくても、近所のスーパーでさえ品揃えは豊富。しかも日本だと一本3,000円相当のクオリティのワインが、なんと300~500円程度で買えてしまうのだ。安いものだと一本100円程度からある。さすがにそういうのに挑戦するには、やっぱりちょっと勇気がいるのだけどね。

おすすめワイン
私オススメのワインたち

今年の冬に約一ケ月ブダペストに滞在した帰り、赤ワイン好きの叔父へのお土産に写真中央の『エグリ・キュヴェー(Egri Cuvée)』を買って帰った。その後叔父から、「こんなに美味しくて高価なワインをありがとう」というメールを受け取ったのだが、実は一本500円以下だったということは口が裂けても言えない。このワインの名産地エゲル地方では、『エグリ・ビカヴェール(Egri Bikavér)』という『牡牛の血』という意味で数種類のぶどうを混ぜて造られた、しっかりとした味わいの赤ワインもあるので、今度はそちらをお土産にしようと思っている。

そんなこんなで毎日のようにワインバーや自宅で満喫している上に、九月初旬にはブダ王宮で開催された『ブダペスト・ワインフェスティバル(Budapest Borfestivál)』にも訪れてみた。

ブダ王宮
ブダペスト・ワインフェスティバル(Budapest Borfestivál)の会場となったブダ王宮
 

毎年恒例で開催されていて、今年でなんと二十五年目。ハンガリー国内の名産地はもちろん、オーストリアやフランス、ジョージア(グルジア)といった国外の名産地も含めて約百五十のワイナリーが出店し、赤・白・ロゼと各ワイナリーの名作を心ゆくまで堪能できるワインの祭典だ。

ブダペスト・ワインフェスティバル
ブダペスト・ワインフェスティバル(Budapest Borfestivál)にて
 

ブダ王宮の華やかなライトアップのもと、『ヴィンアゴラ(VinAgora)』という国際ワインコンペティションで受賞したワインもテイスティングでき、各ブースをまわって飲み比べしている間に、気づくと十杯以上飲んでしまっていた。

ブダペスト・ワインフェスティバル
ブダペスト・ワインフェスティバル(Budapest Borfestivál)では食事メニューも豊富
 

とはいえ、こんなに素晴らしい環境にいるのにもかかわらず、まだまだワインの知識に関しても初心者レベルなのは相変わらず。なんとなく、口当たりの軽さと重さ、酸味や甘みの強弱、余韻の方向性など、違いは少しずつわかるようになってはきたものの、ではどういったワインが一番自分の好みに近いのかは、うまく形容できていない。というか、ワインに関しての自分の好みというものが、自分でも把握できていないのが現状だ。

まあ、今後もこのまま毎日のように様々なワインを飲み続けているうちに、新しい世界が開けてくるのかもしれないと前向きに考えながら、初心者レベルの私も結構楽しめている。だから、ワインがお好きな方はぜひ、ハンガリーにいらして各地のワインを堪能していただきたい。お好みのワインが、どこかできっと必ず見つかるから。

カダルカバー(Kadarka Bár)
1061 Budapest, Király utca 42. Hungary
+36-1-266-5094
営業時間:16:00~0:00 (不定休)

ブダペスト・ワインフェスティバル(Budapest Borfestivál)
1014 Budapest, Szent György tér 2. Hungary
次回は2017年9月7日~10日の4日間、ブダ王宮にて開催

ヴィンアゴラ(VinAgora)

motomiyajun

writer:本宮じゅん

2016年7月末にハンガリーのブダペストに移住したばかりの新米ライター。大学在学中に1年間ドイツのライプツィヒ大学に交換留学し、卒業後は外資系化粧品メーカー・広告代理店・外食産業と、業界が違いながらも通算14年近くマーケティング業務に携わった後、ハンガリーのブダペストへ。趣味は料理、街歩き、街歩きのついでに飲むビール。

blog:ドナウの東か、遥かもっと東から
twitter:@motomiyajun3  / Instagram:motomiyajun

about AROMATICIA

  • 材料へのこだわり
  • 石垣島の石鹸工房

Topics

  • ラベンダー&ローズマリー

カレンダー
  • 今日
  • 定休日

ページトップへ