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HAPPYさがしてヨーロッパ

料理教室をさがして【秋の号外:和食編】

2016.09.08
writer:Fumi

ブームに乗ってパリで一見さんしてみた、というだけではなく、私もちゃっかり料理教室を提供している一人だ。ドイツはベルリン、オーストリアはウィーンで定期的に和食・和菓子教室を開催している。日本人が教えているのだから間違いないだろうと確信してか、開講当初から集客率が高くてびっくりした。そんな私の教室のとある一日の様子も紹介させていただこう。

料理教室の概要

参加費:35ユーロ前後
顔ぶれ:20代から40代のカップル率高し
テーマ:そば ※麵を打つのではなく本返し(そばつゆの素)とトッピングを作る
時間:3時間

みなさん必死で真剣そのもの

ラーメンは猫も杓子も食べるようになったのに、そばは全く日の目を見ていない。しかし健康志向でそば粉も注目されるようになってからというもの関心を持つ人が出てきた。よくあるパターンは、「オーガニックスーパーでそば買ったんだけど、これどう食べるの?スパゲッティーみたいじゃだめだよね?」ダメではないが、美味しい食べ方も本来の食べ方も知ってほしい。そば教室も告知すると即満席御礼となった。

日本人でもあまり作る人はいないであろうSOBAシロップこと、本返しをまず作る。これは数日寝かせないといけないのでお持ち帰り用として。

ごまダレ作りに駒を進める。ごまダレはしょっぱくて甘く、味がはっきりしているせいか、欧州人の口にとっても合うようだ。そしてトッピングとなる具を細かく刻み、かき揚げ作りに挑む。和食は几帳面さと辛抱強さが大事なんですよ、と教えておく。

日本人は寿司を毎日食べていると思っている人が少なくないが、和食もずいぶん普及した。その他のアジア料理の人気もあって、ほとんどの人が問題なく箸を使える。和食の料理教室に参加する人ともなれば、もう何も言うことはない。なるべくフォークやスプーンは使わず箸だけで調理にも挑んでもらう。

料理のテクニックだけでなく、日本の生活や文化も知ってもらうというのが私の狙いだ。みんなの「おおお!」という驚きの声と「へぇ!」という合点が何より嬉しい。

一時間半も経つと集中力と反比例して空腹感が勝ってくる。「茹で上がったそばを洗うんだ!」とまた一つ驚いてから待ってましたの試食タイム。この時も色々な質問が飛び交う。そして三時間厨房でのひと時を共にした新しい仲間たち。教室が回を重ねるごとにずいぶんと常連さんも増えてきた。

 * * * * * * 

さて、私のドイツでの生活ももうすぐ十年。ドイツ料理の腕もあがってきた。ドイツの文化も広めたくなってきた。

ラビオリを彷彿させる南ドイツ料理のマウルタッシェ

日本人は毎日お寿司を食べていると多くの人が思い込んでいるように、ドイツ人はウインナーばかり食べているイメージをお持ちでないだろうか。そうではないことをきちんとお伝えしたいと思う。

聖なる金曜日に肉がどうしても食べたくて生まれた料理の笑い話やら、「ウインナーの故郷はウィーン?」という疑問にも答えつつ、帰国の際にはドイツ料理教室を開催しようかと胸を躍らせて計画している今日この頃である。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンとウィーンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie / Instagram: gourmiefumi

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