精油名 | ローズマリー |
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学名 | Rosmarinus officinalis |
科名 | シソ科 |
形態 | 常緑低木 |
草丈/樹高 | 約1〜2m |
主な原産地 | 地中海沿岸(スペイン、フランス、モロッコなど) |
抽出部位 | 葉、花 |
抽出方法 | 水蒸気蒸留法 |
香りのノート | トップノート〜ミドルノート |
香りの系統 | ハーブ系、スパイシー系 |
香りの特徴 | 清涼感のある、シャープで力強いハーブの香り |
主な成分 | 1,8-シネオール、α-ピネン、カンフェンなど(ケモタイプにより異なる) |
ローズマリーは、地中海沿岸原産のシソ科の常緑低木です。
古くから爽やかな香りと薬効から、料理や美容、アロマセラピーなど幅広い分野で親しまれてきました。
その葉には、抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富に含まれており、肌のコンディションを整えたり、たるみが気になる肌を引き締めたり、頭皮ケアにも利用されています。
ローズマリーの歴史は非常に古く、古代ギリシャやローマ時代から薬用や香料として用いられてきました。
特に、記憶力を高めると信じられており、古代ギリシャの学生たちは、試験勉強の際にローズマリーの小枝を髪に飾ったといわれています。
中世ヨーロッパでは、ローズマリーは「若返りのハーブ」として用いられてきました。一年中緑の葉をつける常緑の植物であることから、「永遠の命」や「不朽」の象徴とされていたためです。この「永遠の命」という花言葉は、やがて結婚の誓いと結びつき、「永遠の愛」や「貞節」を誓う意味から、花嫁の冠にローズマリーが飾られました。
また、強く爽やかな香りは、空気を浄化し悪霊や病気を遠ざけると信じられ、魔除けとして家に飾る習慣もありました。
アロマセラピーの主要な精油のひとつで、集中力を高めたい時や、気分をリフレッシュしたい時に嗅いだり、マッサージオイルにブレンドして用いたりもします。
スキンケアでは、肌の引き締めやハリを与える目的で、化粧水やクリーム、パックなどに配合されます。
また、頭皮のコンディションを整えるために、シャンプーやトリートメントに配合されることも多くあります。
料理の分野でも広く使われており、肉料理や魚料理、パンなどに風味付けとして加えられます。