HAPPYさがしてヨーロッパ

シェアカーをさがして

2018.05.25
writer:Fumi

都会に住む場合、車は要るのか要らないのか、という疑問が湧くことがある。ベルリンに住んでから車は絶対要らない派を貫いていた。公共の交通機関は東西南北びっちりと網羅しているし、なんといっても自転車があればどこへでも行けてしまうという、というのが私の主張だ。

当たり前に車のない生活をしていたところ、数年前からレンタカーを街中で目にするようになった。とは言っても乗り捨てするレンタカーである「シェアカー」だ。

ダイムラーのシェアカー「CAR2GO」
ダイムラーのシェアカー「CAR2GO」

シェアカーの会員は、専用の携帯アプリひとつあれば、車を道端で見かけたら拾って乗り、好きなところまで行ってそこで乗り捨てることができる。ラッキーであればベンツやBMWのオープンカーなどに乗れることもある。

方法は至って簡単。アプリで近くにある車を探し、予約をする。車に近づくと、アプリから自動的に車のキーが解除できる仕組みだ。道端での乗り捨てが通用するのは、路上駐車が都心の真ん中でもいまだに可能で、無料であることが多いこの街ならではの事情があるからだろう。

料金は距離でなく時間制。そのせいかシェアカーのドライバーはなんだか焦っているような運転をしているのを見かけることが少なくない。レンタカーよりは割高だと言われるが、燃料費や保険料込みなので気軽に利用できると大人気だ。

このシェアカーシステムが浸透して数年、バイクバージョン、そして自転車バージョンが登場した。自転車の場合、点在する自転車スタンドで拾って降りて、というレンタサイクルはそれまでもあった。しかし、好きなところで乗り捨てできるシステムができて以来、道のそこかしこでこのシェア自転車を見かけるようになった。

乗り捨てられたシェア自転車
乗り捨てられたシェア自転車

ベルリン市民は一人一台、という感じで自転車所有が当たり前になっているため、あまり需要はなさそうではあるが、大いに利用しているのが観光客。乗り慣れていないのだろうか、フラフラ走っていたり、ご当地の自転車ルールを知らなかったりするのでちょっと危なっかしい。しかし、風を切って走る気持ち良さをベルリン市民と一緒にシェアしているようだ。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie Instagram

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