HAPPYさがしてヨーロッパ

卵をさがして

2016.03.16
writer:Fumi

イースターをご存知ですか?

春の訪れがちょっぴり感じられる頃、行事といえば復活祭ことイースター。復活するのは他でもない死んだはずのキリストであり、クリスチャンにとってはクリスマスよりも大事といえる日だ。

そしてこの日は毎年異なる移動祝日。信仰心の薄い私にはどうも覚えにくいのだが、春分の日の後の最初の満月のその次の日曜日、がXデーだ。聖なる日をXデーなどというとバチが当たるだろうか。というわけで時には1ヶ月くらいのズレが生じるが、今年は早めの3月27日がイースター。

過ごし方あれこれ

ウサギのチョコレート

敬虔なキリスト教徒の祝い方は他で検索していただいて、信仰心が薄すぎるのでは、という私の友人たちのイースターの過ごし方を紹介しよう。イースター当日前後の金曜日と月曜日も休日となるため、長めの週末として純粋に休みを謳歌する人がほとんどで、クリスマスのように実家に帰省する人も多い。

ドイツでなぜかポピュラーなのはこの週末にブランチを開催すること。美食のフランスでは見られなかった習慣であり、ブランチというその響きが宗教心を全く感じさせない。

イースターのシンボルはウサギ、そして卵である。子供のいる家庭では 子供達が卵に色付けをして絵を描いたり、大人たちが庭に隠した卵やお菓子の詰まったカゴを探す、という遊びが繰り広げられる。

この時期は日本のバレンタインデーもびっくりするほどチョコが出回る。12月にサンタクロースの姿をしていたチョコレートが、売れ残ると溶かされて、春にウサギになって再登場する、とまことしやかに囁かれているほどだ。その信憑性はさておき。

卵大好き

卵

チョコが好きなヨーロッパ人は卵も大好き。朝食のお供といえば卵、毎日の健康に卵、卵を使っていないお菓子を探すのは大変なくらい。コレステロールが心配になってしまう。イースターブランチにはこの卵消費に拍車がかかり卵があらゆる姿で登場する。

こんなに卵好きなヨーロッパ人なのに、 日本の国民食、卵かけご飯は全く理解してもらえない。「火を通してない卵だなんて、大丈夫なのか!」と驚かれる。火を通すことが前提だからなのか、スーパーで売っている卵の消費期限は産卵から2~3週間とやたら長い。ゆで卵が室温で販売されている方がこちらは驚く。

それなのにタルタルステーキというもっと生々しいご馳走がある。生の挽肉に生卵が乗っている。それをクチャクチャっと混ぜていただく。聞いただけでも当たりそうなので私はいただいたことがない。

生肉のタルタルステーキ

イースターを2週間前に控え、職場でも私生活でも、休暇の計画が会話のテーマに増えてきた。実家へ帰る人、スキーへ行く人、お隣の外国へ小旅行する人、ひたすら家で眠る人、みんなそれぞれだ。すこしばかり春めいてきた街もパステルカラーの明るいデコレーションが増えてきて、人々の顔もなんだか明るい。

日本のひな祭りにしてもこちらのイースターにしてもなんとなくフェミニンさがある。春ってばなんだか艶っぽい。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、ウィーンでスイーツやケーキ、デリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

HP:Gourmie / Instagram: gourmiefumi

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