愛用品カタログ
石油ストーブ
writer:AYAMI
去年、エアコンから石油ストーブに買い替えてから、冷え性の大敵である憂鬱な冬が急に大好きになった。この石油ストーブのおかげで、生活が一変したのだ。足元がぽっかぽかになり、手荒れと喉のイガイガがなくなり、煮込み料理が上手にできるようになった。読書が進み、心が落ち着くようにもなった。今年は冬もご機嫌だ。
石油ストーブは、暖かさが部屋中に広がる
エアコンは上の方から暖かい風を送るので、足元が冷えやすい。しかし石油ストーブは、床の方から太陽の熱のようにじわじわと暖めてくれるので、エアコン特有の酔ってしまうような不快感がない。しかも暖かさが持続するので、帰宅直後もなんとなく部屋がぬくぬくする。冷え性の私には大変嬉しい効果だ。
石油ストーブは、加湿器がいらない
エアコンは温風ゆえに空気が乾燥するが、石油ストーブは石油を燃焼させる時に水蒸気を出すので、部屋が乾燥しにくい。石油ストーブには南部鉄器のやかんをかけているので、沸騰した水蒸気がさらに部屋を加湿する。この効果は抜群で、長年悩まされてきた冬の手荒れから完全に解放された。朝起きた時の喉のイガイガもない。嬉しいことに、いつでも沸騰したやかんから、美味しいハーブティーを飲むことができるというおまけ付きだ。
石油ストーブは、美味しいお料理ができる
エアコンでは料理はできないが、石油ストーブでは美味しい料理がたくさんできる。時間がかかることで光熱費を心配して躊躇していた牛スジの煮込みも、部屋を暖める際に石油ストーブの上に鍋をのせておけば一石二鳥。IHコンロに比べて、火の入りが良く、煮込み料理がトロトロになるので、お料理上手になった気分も味わうことができる。
お気に入りのストーブレシピ「牡蠣の瓶詰め」
今一番お気に入りのストーブレシピは、お友達に教えてもらった「牡蠣の瓶詰め」。牡蠣の水分が飛ぶまで煎って、大さじ1杯の酒と醤油を加えて炒める。粗熱を取ってから、オリーブオイルが入った瓶に詰めてできあがり。仕上げにお好みのスパイスを入れる。我が家では、ニンニク、ショウガ、ローリエ、唐辛子は必須。あとは気分により、オールスパイス、フェンネル、オレガノ、ナツメグなどを入れる。エリンギや豆などを入れると、そのまま副菜にもなる。3日目からが食べ頃で、だいたいその日はお酒のおつまみとして、そのままいただく。美味しいので、ここで半分くらいはなくなってしまう。4日目以降は、パスタやカレーやスープに入れて楽しむ。残ったオリーブオイルは、コクを出したい時に、料理の最後にふりかけると、シェフが作ったような味に早変わりする。
石油ストーブは、心休まる空間を与えてくれる
エアコンには照明機能はないが、石油ストーブの炎が癒しの照明になる。我が家の石油ストーブは、白熱球に相当する40Wの明るさがあるという。だから、あと1つ間接照明があれば、リビングの明かりとして十分に明るい。オレンジ色の炎を見ながら読書すると、まるで暖炉の前にいる気分だ。暖かく、加湿された静かな空間で、大好きな本を読むひととき。炎の光が心を落ち着かせ、騒がしかった一日を忘れさせてくれる。
エアコンより暖かく、加湿効果があり、美味しいお料理を作ることができて、心休まる空間まで演出してくれる石油ストーブ。火の始末など安全性の問題もあり、近年は石油ストーブ不可の住宅も増えていると聞く。そんなことからか、都会では見かけることが少なくなっているが、これほど快適な生活を与えてくれるのなら、改めて見直すのも悪くないと思う。今年は灯油の値段が安いため、光熱費も大変お得だ。災害時にも役立つと言われているし、次に暖房器具を買い替える際には、是非候補に入れて欲しい一品である。
TOYOTOMI(トヨトミ) 対流型 石油ストーブ ランタン調
28,000円(税別)
writer:AYAMI
アロマティシアのオーナー。「香りと暮らし研究家」として活動。2011年より「アロマティシア」を立ち上げ、香りや自然を取り入れた暮らし方について伝える講座や活動をしている。趣味はキャンプで、週末は森の中で過ごすことが多い。