おとなの可愛げキモノ帖
九月も楽しむ浴衣の新提案&お手入れ方法
writer:半澤リカ
夏も終盤に近づいていますが、まだまだ暑い日が続きますね。浴衣は、はたしていつまで着れるのか、どういう風にお手入れしたらいいのか、そんな疑問をまとめてみました。
九月に入ったら浴衣はおわり?
浴衣をちょっとしたカジュアル着物ととらえれば、まだまだ楽しめます。秋祭りも多く開催されるだけでなく、九月は着物の衣替えの季節です。
衣替えの六月と九月は単衣(ひとえ)という着物を着ます。単衣とは着物の裾や腕まわり部分の裏地がなく、表地のみで仕立てられた着物のことです。浴衣も理解を広げてみれば、『綿素材でできている単衣の着物』ということになります。
たとえば1枚の浴衣を帯や小物を変えて着てみたコーディネートです。
写真の浴衣のように朝顔や花火柄、いかにも夏らしいと思われる柄を避けて、幾何学柄や秋を感じさせる深い色を選べば、九月いっぱいもカジュアル着物として楽しんでいただけると思います。
浴衣って洗っていいの?
浴衣はもちろん洗うことができます。浴衣は綿のお洋服と同じです。じゃぶじゃぶ水で洗って下さい。
浴槽に水かぬるま湯をはり、洗剤を入れ手洗い、すすぎをすると丁寧です。私は大き目のネットに軽くたたんで入れて、弱水流、脱水軽めで洗濯します。そのあとはワイシャツを干すようにシワを伸ばしながら乾かすとほとんどアイロンはいりません。着物用のハンガーがあればぜひ使って下さい。早く、きれいに乾きますよ。
注意するべき染めや素材はあるの?
藍染の浴衣の場合、色落ちすることがあります。お求めになったお店にご相談するか、自宅でお手入れする場合は、念のため他の洗濯物と混ざらないようにしましょう。
また、麻が混ざっている浴衣については水でお手入れ可能ですが、シワが強くつく場合があります。シワ伸ばしのプレスとクリーニング両方を専門店に任せるのも一つの方法です。来年もすぐ着られるように、お手入れとアイロンがけをしてご納品しますので手間いらずです。『たんす屋青山店』でも承っていますので、ぜひご利用ください。
たんす屋青山店:
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目7-5青山セブンハイツ1階
03-5774-1329
営業時間:11:00~20:00
浴衣クリーニング ¥1,620(税込)
◆浴衣のたたみ方を動画を以下にてご紹介しています。
rikahanzawa_kimo
writer:半澤 リカ
着物スタイリスト、たんす屋青山店ショップオーナー、伝統色彩士協会認定講師。青山学院大学在学中に着物のファッショナブルさに目覚める。その後、セレクトショップ勤務を経て、大手リサイクル着物会社に就職。あらゆる着物の仕入れ、販売、着付け、スタイリング、メンテナンスのアドバイスに10年携わる。『日常のおしゃれの中に自分らしい着物を!』がテーマ。趣味は、美味しいものを食べること。温泉。
Instagram:rikahanzawa_kimono