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愛用品カタログ

過炭酸ナトリウム

2017.03.10
writer:AYAMI

世の中には数々の掃除用洗剤が出回っている。トイレ用、お風呂用、キッチン用、排水口に窓用に玄関用まで・・・・・・数え上げればきりがない。洗剤置場はいつもたくさんのボトルが占領し、キッチンを掃除したいのにお目当ての洗剤が見つからない、といったことはないだろうか。今回は、そんなイライラを解消してくれる洗剤、「過炭酸ナトリウム」をご紹介しよう。

「過炭酸ナトリウム」とは聞き慣れないが、一般的には「酸素系漂白剤」と言われている。塩素系漂白剤に比べてツンとした臭いがなく、色柄物の漂白にも使うことができるので、洋服の漂白剤として使用している人も多いだろう。しかし、過炭酸ナトリウムを洋服にだけ使っていてはもったいない。漂白だけでなく、除菌や消臭にも使うことができ、家中で大活躍するからだ。 ”過炭酸ナトリウム”

風呂場で

まずは過炭酸ナトリウムを風呂場で活用してみよう。最後に入浴する人は、大さじ一杯の過炭酸ナトリウムを浴槽に入れてから出て欲しい。その時に、洗面器、手桶、風呂椅子から排水口の蓋まで浴槽に入れるのを忘れずに。一晩そのままつけ置きすれば、浴槽や洗面器などがピカピカになるのだ。過炭酸ナトリウムがぬめりや赤カビを分解してくれるので、風呂掃除が楽になる。

風呂場の排水口にもぴったりだ。排水口のごみを取ってから、大さじ一杯の過炭酸ナトリウムを周りに振りかければ、石鹸カスなどの汚れが取れ、消臭効果もある。カップ一杯を排水口から流せば、パイプの汚れが取れて詰まり防止になる。どちらも湯を張る前にやって放置し、入浴する時に勢いよくシャワーをかけて流せば、隙間時間で掃除が完了する。

風呂釜洗浄剤としても使うことができる。袋半分の過炭酸ナトリウムを浴槽に入れ、市販の風呂釜洗浄剤と同じ手順で掃除する。これで追い炊き配管の汚れが取れて、除菌効果もある。実際、風呂釜洗浄剤の主成分を見ると「過炭酸ナトリウム」の文字を発見することができるだろう。

知らぬうちについたタイルの汚れやカビには、過炭酸ナトリウムを使い古しの歯ブラシにつけて、少量の水とともにゴシゴシこするのが効果的だ。あっという間に真っ白になり、タイルもキュキュッとする。

台所で

台所でも過炭酸ナトリウムは大活躍だ。布ふきんやスポンジなど、汚れやシミがあるもの、消毒が必要なものをまとめて小鍋に入れ、過炭酸ナトリウムを大さじ一杯。触って熱いと感じる温度のお湯を入れれば、消毒と漂白をしてくれる。茶渋のついた茶漉しやコップも同じ方法であっという間にピカピカになる。真っ茶色になった茶漉しがステンレスの色に戻った時は、感動してしまった。

三角コーナーや排水口の蓋は、過炭酸ナトリウムをふりかけて亀の子たわしでこする。排水口の汚れや詰まり防止には、風呂場と同様にカップ一杯の過炭酸ナトリウムを流して二十分程度置いておくと良い。臭い、ぬめり、油汚れもすっきり取れてしまう。

シンクの曇りや、調理台の黒ずみ、ガス台・IHの油汚れには、過炭酸ナトリウムを振りかけて、緩く絞った布でこすり、最後に水拭きする。あっという間に引っ越して来た時のような輝きが戻るだろう。

洗濯で

洗濯の場面での活躍は言わずもがなであるが、過炭酸ナトリウムは漂白剤としてだけでなく日常の洗濯洗剤としても使うことができる。普段使っている洗濯洗剤と一緒に、大さじ一杯の過炭酸ナトリウムを入れると、より汚れが落ちやすくなるのだ。洗濯に使う水の温度が高い場合は、漂白効果が出る。白さを売りにしている市販の洗濯洗剤の成分にも、過炭酸ナトリウムが含まれていることが多い。洋服の消臭にもぴったりで、部屋干ししても全く臭わない。

毎日洗濯していると、洗濯槽も自然と掃除されていく。過炭酸ナトリウムを入れて洗濯機を回していると、だんだんと洗濯槽の臭いがなくなるのに気づくはずだ。そして、洗濯槽のステンレスの輝きが増してくる。市販の洗濯槽クリーナーと同じ手順で使うこともできる。定期的に洗濯槽クリーナーを使っている人でさえ、この方法を試すと驚愕するほどカビが取れるということで、ネット上にたくさんの写真が載っている。こんなに汚い中で洗濯していたことに卒倒するだろう。

色々と優しい過炭酸ナトリウム

色々な場面で使い回しできる過炭酸ナトリウム。1kg弱が数百円で手に入り、お財布に優しいところも魅力の一つだ。掃除洗濯の場面ごとに、効果的な洗剤を一つ一つ探していたのは何だったのだろうと思う。これら一つ一つの洗剤の効果よりも、過炭酸ナトリウムの効果の方が高い場合もしばしばあるのだから。さらに、過炭酸ナトリウムは、水・酸素・炭酸ソーダに分解されるので、お財布だけではなく環境にも優しいと言われている。

ただ、毛・絹や、ステンレス以外の金属・漆器など、変質・変色してしまうものもある。すべてに優しいというわけではないので、注意書きをよく読んでから使用して欲しい。

writer:AYAMI

アロマティシアのオーナー。『香りと暮らし研究家』として活動。2011年より『アロマティシア』を立ち上げ、香りや自然を取り入れた暮らし方について伝える講座や活動をしている。趣味はキャンプで、週末は森の中で過ごすことが多い。

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