ミント・ハッカ

ハッカエキス (Mint Extract)

ミント(ハッカ、ペパーミントなど)のイメージ
植物名 ミント(ハッカ、西洋ハッカなど)
学名 Mentha L.
科名 シソ科
形態 多年草
分類 ハッカ属(メンタ属)
主な含有成分 メントール、カルボン、フラボノイド(ルテオリンなど)、タンニン、ロスマリン酸

特徴

ミントは、世界中に数百種類以上が存在すると言われるシソ科のハーブです。繁殖力が強いミントは交雑しやすく、それゆえに多種多様な品種が生まれました。特有の清涼感や甘い香りを持ち、古くから薬用や香料として人々の生活に深く根付いてきました。

一口に「ミント」と言っても、成分や香りの特徴によって大きく3つの系統に分けられます。

  • 和ハッカ(Japanese Mint):
    日本原産の品種。「メントール」の含有量が圧倒的に多く、鋭い冷感と薬効感のある香りが特徴です。最近では猛暑の時期に和ハッカのスプレーが冷却グッズとして販売され、人気を集めています。

  • ペパーミント(Peppermint):
    ウォーターミントとスペアミントの交配種。メントールの清涼感と、甘さのある香りのバランスが絶妙です。アロマテラピーや化粧品で一般的に親しまれています。

  • スペアミント(Spearmint):
    清涼成分メントールをほとんど含まず、主成分は抗菌・抗真菌作用を持つ「カルボン」です。刺激が少なく穏やかな甘い香りが特徴で、お菓子や料理の風味付けなどに好まれます。

いずれのミントも、肌を引き締める収れん作用や、過剰な皮脂を抑える働きがあり、清潔な肌を保つために役立ちます。また、フラボノイドの一種である「ルテオリン」が含まれており、紫外線や乾燥などの環境ストレスから肌を守り、健やかな状態へ導く働きも期待されています。

歴史

ミントの歴史は古く、古代エジプトのピラミッドからも発見されているほか、古代ローマでは宴の際に食欲増進や気分転換のために用いられていました。

日本の「和ハッカ」は、高濃度のメントール(ハッカ脳・結晶)が採取できる品種として、明治から昭和初期にかけては、北海道・北見地方が天然メントールの原料供給地として世界シェアの7割を誇っていました。現在そのシェアは中国・インドに奪われてしまいましたが、湿布やガムで感じるスーッとする成分の多くは、この和ハッカによるものです。

主な使用方法

ミントはお茶やお菓子だけではなく、私たちの身の回りの商品によく使われています。

スキンケアでは、肌のベタつきや毛穴の開きが気になる際のケアとして、洗顔料、化粧水、ボディローションなどに配合されます。また、ミントの冷感作用により、暑い季節や入浴後に爽やかな使用感をもたらすために、バスソルトなどにも配合されています。ヘアケアでは、頭皮の不快な蒸れやニオイを抑え、地肌をリフレッシュさせる目的で使用されます。また、優れた殺菌作用で口内の細菌を抑えるため、食後のハーブティーや歯磨き粉などに利用されています。

清涼感のある香りは、気分をリセットしたい時や集中力を高めたい時に最適で、アロマテラピーでもよく使われています。ミントの香りは蚊やダニなどが嫌うため、天然の防虫剤として、アウトドアや網戸スプレーなどにも重宝されています。

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