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HAPPYさがしてヨーロッパ

夢の洗濯機をさがして

2017.08.23
writer:Fumi

前回、ドイツの電子レンジについてお話ししたので(「電子レンジをさがして」)、その続編として今回は、洗濯機についてお話ししようと思う。洗濯機なんて全世界どこでも同じだとお思いだろうか。私がヨーロッパに来てのカルチャーショックは、洗濯機から始まったと言っても過言ではない。

我が家の洗濯機はファンキーな黄色
我が家の洗濯機はファンキーな黄色

まずその形から驚いた。日本の洗濯機は基本的に上から入れて、重量に抵抗せず回る形がほとんどかと思う。静かに回っており、洗濯物の入れ忘れを途中から追加することも可能。なんせお風呂の水を再利用できるなど、結構エコな優れものだと思っている。

さて、こちらの洗濯機はというと、日本でも最近見かけるようになった「ドラム式」というのがほとんどだ。日本の電化製品屋でも、夢の一品のような扱いを受けているを目にした。ただでさえ日常生活における選択肢が基本的に少ない(というか、ほぼない)こちらでは、必然的にこのドラム式を使うことになる。

ひと昔前までは日本のように縦型で、洗濯槽が重力に逆らって回るタイプ、というのがあった。このタイプは安物が多く、脱水の時に揺れすぎて洗濯機ごと、どこかへすっ飛んで行ってしまうのではないかと心配する代物が多かった。

こちらのモデルは九十五度の煮沸が可能
こちらのモデルは九十五度の煮沸が可能

洗濯機の形の違いごときで驚くなかれ、ここでもう一つ驚いていただこう。ヨーロッパの人は温水で洗濯するのが普通なのだ。最低でも三十度からで、基本的には四十度で洗濯するのが普通。根こそぎの洗濯には、ほぼ煮沸と言っていいであろう、九十度洗濯モードがある。

九十度洗濯モードなら、細菌も全て消え、新品のような真っ白な洗濯物になるのではと想像するところだが、現実は違う。ヨーロッパの水はただでさえカルキが多い硬水で、白い洋服は洗濯を繰り返すことによって灰色へと化して行く。そんな理由で白い洋服が私のワードローブから消えた気もする。

洗剤と柔軟剤を入れる引き出し
洗剤と柔軟剤を入れる引き出し

ちなみに先日、「アロマティシアオーナーの愛用品カタログ」で、過炭酸ナトリウムが紹介されていたので、私もこれに手を出してみた。硬水にも効果抜群で、水温が高くなると漂白効果がより発揮されるという点を大いに活かして、今では我が家で大活躍してくれている。こんな私の小さな悩みとは裏腹に、こっちの人は色移りなどあまり気にしないようで、色物も白物も一緒に洗濯していることが多いのだから本当にびっくりする。

最後にもう一つ驚いて欲しい。一枚目の写真をもう一度見て欲しい。何か気づいたことはあるだろうか。脱衣所のないヨーロッパのお風呂場では、洗濯機の置き場所が問題となる。広めのバスルームがある家は、その一角に置いていることもある。しかしほとんどの家庭では、キッチンに冷蔵庫や食器洗浄器などと仲良く置かれており、料理と洗濯が同時進行できる、というのが一石二鳥なような、そうでもないような・・・・・・。

Fumi

writer:Fumi

ドイツ在住、Gourmieオーナー。10代の頃から、フランス、スイス、ドイツ、オーストリアなどヨーロッパ各地に住み、遊学。現在はベルリンを拠点に、スイーツやデリなどのメニュー開発及びケータリングに携わる。2013年から始めた日本文化を気軽に楽しむことができるお料理教室は、ベルリンやウィーンで人気に。趣味は、読書、美術鑑賞、食べること。

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